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11月の車名別新車販売、トップ5は2カ月連続で軽自動車が独占
日本自動車販売協会連合会と全国軽自動車協会連合会は、11月の車名別新車販売台数速報を発表した。それによると15カ月連続トップのホンダ「N-BOX」を始め、2カ月連続でトップ5を軽自動車勢が独占した。
【前月は】10月の新車販売、「N-BOX」が14カ月連続首位 登録車ではシエンタが躍進
■車名別新車販売総合
「N-BOX」は前年同月比7.2%減となり2万台を切ったものの、15カ月連続トップとなった。2位はスズキの「スペーシア」で同70.4%増の1万1,812台、3位はダイハツの「ムーヴ」で1万1,442台、そして4位の日産「デイズ」、5位のダイハツ「タント」と続き、軽自動車がトップ5を独占する結果となった。また、登録車はトヨタの「アクア」が1万471台でトップとなったが、全体の6位に留まった。登録車は以下2位にトヨタのミニバン「シエンタ」、3位は日産の「ノート」、そしてトヨタの「プリウス」が続いた。
メーカー名車名 11月新車販売台数(前月比%/前年同月比%)
1位 ホンダ N-BOX 19,485台 (95.0/92.8)
2位 スズキ スペーシア 11,812台 (100.0/170.4)
3位 ダイハツ ムーヴ 11,442台 (96.8/93.1)
4位 日産 デイズ 11,420台 (100.8/132.4)
5位 ダイハツ タント 11,102台 (96.0/120.5)
6位 トヨタ アクア 10,200台 (98.0/102.2)
7位 トヨタ シエンタ 10,047台 (102.1/135.1)
8位 日産 ノート 9,648台 (99.1/140.0)
9位 ダイハツ ミラ 9,154台 (97.0/120.7)
10位 トヨタ プリウス 8,762台 (99.7/74.7)
■ エクリプスクロス以外のSUVが向上
ベスト10外で好調なのは、日産「エクストレイル」、スバル「フォレスター」、マツダ「CX-5」、「CX-8」、スズキ「クロスビー」、そして三菱「アウトランダー」などのSUVで、冬を迎えるこの季節ならではの傾向だ。また、クラウン、シビックの新型車も順調なのに対して、三菱の新型SUVである「エクリプスクロス」が不振なのが気になる。
■激化する軽商用車市場
ホンダの軽バン「N-VAN」の登場で販売合戦が激化している軽商用車では、前月僅差で「N-VAN」に抜かれたダイハツの「ハイゼットカーゴ」が前月比23.8%増と盛り返し雪辱を果たし、スズキの「エブリィ」は同90%を上回る驚異の伸びをしめし、新たなライバルの出現に、軽商用車販売での力の底力を見せている。
■年末商戦の行方は
年末商戦の前半にあたる11月度も自動車市場は伸び悩み気味。軽自動車だけが好調と言いたいところだが、登録乗用車が落ち込んだだけで、軽自動車自体が伸びているわけではなさそうだ。年末商戦の後半にあたる12月は、はたしてどんな結果になるだろうか。(記事:田中秀雄・記事一覧を見る)
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