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Gmailの入力補助機能、性別のある代名詞を含む入力候補の提案を停止
Googleが5月から英語版Gmailで提供開始した入力補助機能「Smart Compose (スマートコンポーズ)」で、性別のある代名詞を含む入力候補を提案しないよう変更されたそうだ(Reutersの記事、Neowinの記事、The Vergeの記事)。
スマートコンポーズは文を途中まで入力すると文脈に応じた続きを提案して文を完成できるようにするもので、受信メールへの応答用フレーズを提案するスマートリプライとは別の機能だ。これにより定型メールの入力時間を短縮でき、入力ミスを防ぐこともできる。
しかし、1月には性別の特定できない「a investor」を受けて「him」とする文が提案されてしまう問題が見つかっていたという。開発チームは対策を検討したものの有効な解決策は見つからず、性別のある代名詞を含む文の提案自体をやめることにしたそうだ。
オートコレクトのおかげで間違ってしまうというケースはよくあり、スマートコンポーズでも性別とは関係なく明らかに間違った提案がされることがある。ただし、Googleのプロダクトマネージャーのポール・ランバート氏によれば、すべての間違いを同一視すべきではなく、性別の間違いは非常に大きな問題とのことだ。
実際のところ、性別に関する情報なしで代名詞の性を指定するのは無理な話だが、メールを書く人はその人物の性別を知っていることが多いと思われ、わざわざ性別のない代名詞で示すのもおかしな話だ。なお、修正前の動作を現在確認することはできないが、明らかに性別がわかっている場合でも性別のある代名詞を含む文は提案されなくなっているようだ。
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