首相のG20出席にも利用 政府専用機の運用方法とは

2018年11月29日 09:26

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 防衛省・自衛隊は28日付「お知らせ」において『内閣総理大臣のG20ブエノスアイレス・サミット出席、ウルグアイ及びパラグアイ訪問に当たり、平成30年11月29日(木)から12月4日(火)までの間、政府専用機の運航を実施します』と発表した。

 専用機は11月29日に羽田空港を出発し、アメリカのマイアミに到着する。翌30日にはマイアミからアルゼンチンのブエノスアイレス着、12月2日にはウルグアイのモンテビデオ着、12月3日にはパラグアイのアサンシオン・ロサンジェルスを経由して12月4日に羽田空港に帰着予定とのこと。

 政府専用機とは、政府による正式名称を「日本国政府専用機」、航空自衛隊による正式名称を「特別輸送機」と称する航空機のことである。防衛省航空自衛隊によって運用され、その所属は航空自衛隊航空支援集団特別航空輸送隊である。

 機種は「ボーイング747-400」、エンジンはゼネラル・エレクトリック社製。現在の専用機は1993年に運用が開始されたが、2019年4月にはボーイング777-300ER型機に変更されることが決まっている。

 日本では任務機と副務機の2機を保有し、通常は自衛隊千歳基地内の政府専用機格納庫に保管されている。副務機は、任務機が万が一故障したときに要人も乗せ替えてすぐ飛び立てるよう、30分の間隔をとって後から追いかけて飛行するようになっている。

 政府専用機の内部構造は、前方より貴賓室、夫人室、秘書官室(11席)、会議室(4席)、事務室(2席)、随行員室(12席+21席)、一般客席(89席)、一般客席の中央に記者会見席(3席)があり、2階部分は通信室、運航要員席(25席)休憩室が設けられている。

 政府専用機の基本的な用途は、「皇室・内閣総理大臣またはこれに準じる要人の輸送」「緊急時の在外邦人の救援輸送」「有事での自衛官の緊急輸送」等となっているが、実際には天皇・皇后及び内閣総理大臣の使用が殆どであり、閣僚や三権の長は民間機を利用している。(記事:kan1713・記事一覧を見る

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