AIで電話業務を自動化できるオンラインサービスを開始 ルーシッド

2018年11月28日 08:35

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AIによる電話業務自動化のイメージ(図:ルーシッドの発表資料より)

AIによる電話業務自動化のイメージ(図:ルーシッドの発表資料より)[写真拡大]

 情報通信システムのソフトウェア開発・販売を行うルーシッド(東京都渋谷区)は27日、人工知能(AI)や音声認識、自動翻訳の技術を使って企業の電話業務を自動化できるオンラインサービスを開始すると発表した。

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 このサービスは「CallCall-IVR」。チャットなどの会話を自動で行うチャットポッドと連携して自動で顧客への対応を行う。

 具体的には、顧客から電話がかかってくると、受けた質問を音声認識し、テキスト形式でAIチャットポッドに入力。質問の回答をAIチャットポッドからテキストで受け取ると、その回答を音声に転換して電話で回答する。テキスト変換した顧客からの質問内容は、メールやチャットなどでレポートとして通知することもできる。また、英語や中国語による質問にも自動翻訳機能を使って対応することが可能で、今後、他の言語にも対応していくという。質問に対する回答は、企業が業務内容や目的に合わせて自由に作成することができる。

 企業の電話受付業務は自動化が進んでいるが、まだまだオペレーターで対応している部分が多く、このサービスを利用すれば、月当たり50%以上の作業負荷の軽減が期待できるという。

 同社によると、通販会社に導入すれば、会員顧客からの商品の追加や変更、キャンセルなどを自動で受け付けることができるほか、24時間365日対応も可能になる。また、病院や医院では、診療時間やアクセス方法の問い合わせのほか、診療や予防接種の予約などもすべて自動化できる。申し込みの意思確認・電話番号の確認といった業務もすべて自動ですることができ、こういった作業であれば、24時間365日対応で月当たり1万3千件の確認が可能になるとしている。

 同サービスの価格は、初期費用が3万円で、スタンダードプランが1回線につき月額1万5千円から。注文や予約の受付業務などの自動化にも対応するビジネスプランが1回線につき月額2万5千円から。

 同社は「サービスを導入することで、企業は自動化したい問い合わせ・受付内容に対応するコンテンツの作成に集中することができ、人的なコストの大幅な削減が可能になる」としている。

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