伊藤忠、北欧アウトドア「クレッタルムーセン」を展開 アウトドア市場は活況

2018年11月17日 19:49

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「クレッタルムーセン」の2018年秋冬コレクション。(画像: 伊藤忠商事の発表資料より)

「クレッタルムーセン」の2018年秋冬コレクション。(画像: 伊藤忠商事の発表資料より)[写真拡大]

 伊藤忠商事は15日、北欧アウトドアブランド「クレッタルムーセン」の独占輸入販売権を取得したことを発表した。衣料品輸入卸を手掛けるインス社を通じて、19年秋冬シーズンより販売を開始するとしている。

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 ターゲットは健康的かつファッションにも洗練された20~50代の男女。百貨店や専門店、セレクトショップを通じて認知度を高め、4年後には小売上代ベースで売上10億円を目指すとしている。

 「クレッタルムーセン」は1975年に誕生したスウェーデン発のアウトドアブランド。人間工学に基づいてデザインされ、一生涯着用することで自然環境との共存と持続性を理念としている。

 矢野経済研究所の調査によると17年のアウトドア関連国内市場は前年比3.2%増の4,398億3,000万円。キャンプやハイキング、フェスなどのライトアウトドア分野が市場の56.8%を占めるなど、近年は手軽なアウトドアが人気だとしている。

 18年は猛暑や大雨など悪天候が市場に大きな影響を与えているものの、キャンプを中心にアウトドアに関する関心は根強く、今後も堅調に推移していくという。

 市場の需要に支えられながらアウトドアブランドも概して好調を維持している。なかでも高成長なのが「ザ・ノース・フェイス」と「モンベル」、「スノーピーク」。

 「ザ・ノース・フェイス」は健康志向や環境保全に対する意識の高さが現代にマッチ、アウトドアを代表するブランドを確立している。日本での販売を手掛ける「ゴールドウィン」が富山県に製造拠点を持ち、修理工場としても商品の品質や性能の高さを維持していることも大きい。

 「モンベル」は日本発の高品質さを保ちつつ、手ごろ感ある価格帯と幅広い商品展開が好調。「スノーピーク」はキャンプ用品に強みを持ち、14日には欧州でのアウトドア・アパレルの新会社「スノーピーク・ロンドン」の設立を発表するなど海外展開も加速している。

 活況を呈する国内のアウトドアブランド市場。新たな北欧ブランド「クレッタルムーセン」が市場でどのように受け入れられるのか楽しみだ。

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