シャリーフ、2019年春夏コレクション発表　洗練されたパンク

　シャリーフ(SHAREEF)の、2019年春夏コレクションを紹介。

■華やかで影のある色彩

　カラーパレットは、オレンジ、ターコイズ、パープル、レッドなど、鮮やかながらも影のある、毒っぽさを感じさせる色彩がメイン。ターコイズやオレンジのブルゾンは、装飾で施されたDリングも生地に合わせた色味にすることで、フラットな印象に仕上げている。カラーブロックのスウェットは、布地の色に合わせて刺繍糸の色をセレクト。ブラックの生地にはホワイトの糸、ターコイズの生地にはオレンジの糸と、対照的な色を組み合わせることで、刺繍のロゴやモチーフをより立体的に見せている。

■パンクでシュールなグラフィック

　パンクでシュールなグラフィックにも注目。象徴的なアップルに目を描き、その上からバーコードをプリントしたり、“DESPERATION”“CRUCIFIXION”の文字とともに、女性や子供の顔の上からバーコードをコラージュしたり、アグレッシブな表現のグラフィックが、スウェットやブラウスにプリントされている。

　その他、報復を意味する“retribution”の逆さ文字をリサイクルマークと組み合わせたモチーフや、ノイジーなレタリングパターンの総柄なども登場。いずれもインパクトの強いグラフィックではあるが、使われている布地の光沢感や柔らかさに自然と図像が溶け込んでいき、スタイリッシュな品の良さを感じさせる。

■オーバーシルエットのトップス

　目に留まるのは、重心を低めに設定したオーバーシルエットのトップス。ドルマンスリーブで、肩の部分をドロップさせた緩やかなシルエットと、裾に向けてボリュームを持たせた、ラフなサイズ感が特徴的だ。スウェットやパーカー、シャツ、Tシャツなど、多彩なトップスに同様のフォルムを採用した。ハーネスを服に縫い付けたスウェットは、袖にスナップが施されており、袖の長さを切り替えて着ることができる。

■スキニーやワイドなど多彩なフォルムのパンツ

　一方、ボトムスはバリエーション豊かなフォルムが登場。斜めにストライプを施したスキニーパンツや、生地をレイヤードし、構築的に仕上げたワイドパンツ、装飾されたベルトで裾を絞り、シルエットを変えられるカラフルなコットンパンツなどを揃える。大胆な切れ目を施し遊び心のあるフォルムに仕立てたワイドデニムパンツは、履いた時のドレープ感とダイナミックな形が特徴的だ。