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海外安全情報、「調べない」も約1割 「面倒」「方法わからない」などで
内閣府の調査によると、海外旅行をする際に多くの人が渡航先の安全情報を調べる一方、「面倒」や「方法がわからない」として渡航先の情報を調べない人も一定の割合でいることが分かった。
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■海外渡航先を調べるのは72.8%
内閣府は10月19日、「海外安全に関する世論調査」の結果を発表した。これは、今後の施策の参考にすることを目的として、海外安全に関する国民の意識を調査したもので、18歳以上の男女3,000人を対象として個別面接により調査を行い、回答の得られた1,743人分を集計している。
海外へ渡航する、もしくは今後渡航する際に、渡航先の治安・災害・感染症などの安全に関する情報を調べるかについては、「調べる」が72.8%、「ときどき調べる」が9.8%、「ほとんど調べない」が5.3%、「調べない」が7.6%、「分からない」が4.5%だった。
■渡航先の情報源はネットのクチコミ
「調べる」「ときどき調べる」と答えた人を対象に、具体的な調べる方法(複数回答)を尋ねたところ、最も多かったのは「インターネットで検索し、クチコミなどの情報を得る」で74.7%。次いで、「ガイドブックを読む」(52.1%)、「旅行会社や添乗員から説明を受ける」(48.4%)、「インターネットで、外務省の『海外安全ホームページ』や『たびレジ』から情報を得る」(43.1%)、「知り合いに尋ねる」(31.5%)、「渡航先に到着してから現地ガイドやホテルスタッフなどに尋ねる」(17.8%)、「外務省などの公的機関の相談窓口に問い合わせる」(10.4%)などとなっている。
■若い世代は口コミ重視
「インターネットで検索し、クチコミなどの情報を得る」は10代から30代では90%を超えたものの、40代では89.5%、50代では81.4%、60代では69%となり、70歳以上では41.2%にまで減っている。また、「ガイドブックを読む」「旅行会社や添乗員から説明を受ける」は、女性や50代以上で多め、「外務省などの公的機関の相談窓口に問い合わせる」は、10代から40代ではひと桁に留まっている一方、50代以上では12~14%となっている。
■「調べない」理由は?
「ほとんど調べない」「調べない」と答えた人を対象に理由を尋ねた(複数回答)ところ、最も多かったのは「海外へ渡航しないから」が48.2%だった。以下、「渡航先で危険な場所に行く予定はないから」(25.9%)、「調べる方法がわからないから」(10.3%)、「調べるのが面倒だから」(9.4%)、「渡航先の情報をよく知っているから」(7.1%)、「めったに危険に遭うものではないから」(5.8%)、「日頃から用心深く行動しているので被害に遭う心配はないから」(3.1%)などとなっている。
■「面倒」な男性、「わからない」の女性
「調べる方法がわからないから」は女性が多め(男性:7.4%、女性:13.6%)、「調べるのが面倒だから」は男性が多め(男性:10.7%、女性7.8%)だった。「渡航先で危険な場所に行く予定はないから」は40代(40.9%)、50代(60.0%)が多く、「渡航先の情報をよく知っているから」「めったに危険に遭うものではないから」は10代から30代で多めだった。(記事:県田勢・記事一覧を見る)
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