米国の携帯電話への着信 2019年には半数近くが詐欺電話との予測

2018年9月20日 23:05

印刷

記事提供元:スラド

headless曰く、 迷惑電話のブロックサービスなどを提供するFirst Orionによると、2019年には米国の携帯電話に着信する通話の半数近くが詐欺電話になると予測されるそうだ(プレスリリースBetaNews)。

 予測は同社の携帯電話向け通話保護サービス加入者の過去18か月間にわたる通話500億件から、発信元電話番号による特定の通話パターンなどを分析した結果によるものだ。同社のデータによると、2017年には携帯電話への着信の3.7%だった詐欺電話だが、2018年には29.2%に大幅増加している。今後、より効果的な通話保護ソリューションを業界が導入しなければ、2019年の早い時期には44.6%に到達することが予想されるとのこと。

 電話詐欺師は相手が着信に応答するようさまざまな手法を用いるが、特によく使われるのは発信元番号を偽装して地元の電話番号に見せかける手法だという。この手法では電話を受けた人だけでなく、偽装された電話番号の持ち主も被害を受けることになる。また、発信元電話番号が偽装されているため、ブラックリストを用いるサードパーティーの迷惑電話ブロックアプリでは効果が薄い。

 同社のCallPrintingソリューションはネットワーク側でリアルタイムに着信を分析し、新たな詐欺師や偽装手法をブロックできるといい、今年第4四半期から米国のTier 1キャリアのネットワークに導入されるとのことだ。

 スラドのコメントを読む | モバイルセクション | モバイル | 犯罪 | 統計 | 携帯電話 | アメリカ合衆国 | 携帯通信

 関連ストーリー:
Googleの中国向け検索アプリ、プロトタイプは検索内容と携帯電話番号を結び付ける仕組みを搭載 2018年09月17日
電話番号の流出はパスワード流出よりもタチが悪いかもしれない 2018年08月29日
他人名義のSIMカードを不正に取得してアカウントを乗っ取る詐欺事件、米国で増加 2018年07月26日
京都府警、特殊詐欺グループが使った電話番号に対しフラッド攻撃を行うシステムを導入 2017年06月15日

※この記事はスラドから提供を受けて配信しています。

関連キーワード

関連記事