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オリックス銀行、AI活用した不動産投資のシミュレーターサービスを開始
分析データの画面イメージ(画像: オリックス銀行の発表資料より)[写真拡大]
オリックス銀行(東京都港区)は28日、人工知能(AI)を用いて不動産投資の収益予想や必要な運営経費などを試算できる個人向け「キャッシュフローシミュレーター」のサービスを9月5日から開始すると発表した。将来の不動産収入でローンを返済できるかどうかを算出することができ、無理のない投資を計画することができる。こうしたサービスは銀行業界では初めてだという。
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このサービスは、不動産投資プラットフォームを運営するリーウェイズ(東京都渋谷区)が開発・運営する不動産分析インターネットサービス「Gate.(ゲイト)」を、同行が独自にカスタマイズして提供する。顧客がサイト上の入力画面に物件情報とローンの借り入れ条件を入力すると、賃料や空室率の変動を予測し、修繕費や税金など将来必要となる運営経費を表示。同行が取引している不動産会社の物件も表示され、投資を検討している物件との比較もできる。また、地域の人口動態や商業に関する各種統計、賃料相場などに関するリポートなど、多様なマーケット情報を得ることができるようにした。
シミュレーションの元となるのは、リーウェイズ社が開発した人工知能「Opus(オーパス)」が解析したデータ。オーパスは5,800万件を超えるデータを独自に収集し、特定の不動産が生み出すキャッシュフローを予測するという。
同行は「不動産投資におけるさまざまな情報を一元化して提供し、ローン返済リスクを可能な限り『見える化』することで、不動産投資に対する不安や課題の解消に貢献していきたい」としている。
一方、リーウェイズ社は、「テクノロジーによる不動産投資環境の新エコシステムの確立」を掲げ、2014年に設立。17年6月にオーパスを活用した人工知能不動産プラットフォームを国内で初めて開設した。銀行が、ゲイトを活用した顧客向けサービスを提供するのは今回が初めてだが、2018年2月、大和ハウスグループのコスモスイニシア(東京都港区)がゲイトを活用した不動産投資シミュレーションサービスを不動産業界で初めて開始している。
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