ヨドバシ梅田タワー、阪急阪神ホテルズが大阪市内最大級で出店

2018年8月8日 18:23

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ヨドバシ梅田タワーの完成イメージ(ヨドバシホールディングス発表資料より)

ヨドバシ梅田タワーの完成イメージ(ヨドバシホールディングス発表資料より)[写真拡大]

 ヨドバシホールディングス(HD)は7日、大阪市北区大深町のJR大阪駅北口で建設中の商業施設ヨドバシ梅田タワー(仮称)高層階に阪急阪神ホテルズが出店、2020年春に開業することを明らかにした。客室は約1,000室規模で、大阪市内最大級。低層階の商業施設と合わせ、大阪キタの新名所となりそうだ。

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 阪急阪神ホテルズが入るのは、地下4階地上35階建てのヨドバシ梅田タワーの9階以上。出店するホテルのブランド名は未定だが、阪急阪神ホテルズは宴会場やイベントスペースが少なく、宿泊に特化させたホテルを考えている。宿泊料金は中価格帯を想定、主に観光の家族連れや出張のビジネスマン、訪日外国人らの利用を見込んでいる。

 ヨドバシ梅田タワーはヨドバシ梅田ビルの隣接地で建設されており、1~8階が大型商業施設として2019年冬に開業する予定。阪急阪神ホテルズが入る阪急阪神グループは長期ビジョンにキタの活性化を掲げ、阪神百貨店梅田本店と新阪急ビルの建て替え工事などを進めている。ヨドバシHDはネームバリューが高く、キタを本拠とする阪急阪神グループに期待し、出店者に決めた。

 しかし、ヨドバシ梅田タワーのすぐ近くに阪急阪神グループの旗艦ホテル大阪新阪急ホテルがある。開業から50年以上が過ぎ、老朽化が目立つものの、営業を続ける方針で、ヨドバシ梅田タワーのホテルとどうすみ分けしていくかが課題になるとみられる。

 大阪市はミナミを中心に外国人観光客が殺到し、商業施設の売り上げを下支えする一方、ホテル不足が深刻さを増している。さらに、キタはJR大阪駅北側の広さ16ヘクタールにわたるうめきた2期開発が進行中で、訪れるビジネスマンが増加するなど注目が高まっている。

 ヨドバシ梅田タワーに大型商業施設と大阪最大級のホテルが進出することにより、キタがさらに都市機能を充実させ、新たなにぎわいを創出することに期待を持てそうだ。(記事:高田泰・記事一覧を見る

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