JW アンダーソンの2018-19年秋冬 - ユーティリティウェアへの試行錯誤

2018年6月20日 18:23

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記事提供元:ファッションプレス

 JW アンダーソン(JW Anderson)の2018-19年秋冬コレクションは、初のメンズ・ウィメンズ合同ショーだ。実用的なものからアーティスティックなものまで、“とある日常”を想起させるものたちに試行錯誤を重ねて遊び心たっぷりに表現したワードローブが登場する。

■シンプルをベースに遊びと実用性の両立

 ウィメンズの提案は、シャーリングとバルーンの裾によって躍動感を出したワンピース、プリーツスカートをエプロンのようにレイヤードしたようなロングドレスなど。ラッフルやレイヤードで、ほんのりユニークなテイストを加えているのもブランドらしさ。その一方でジッパーを配して変形を可能にしたり、スカートに“傘”のディテールをあしらって美しい落ち感を出したりして、装飾に遊びと実用性を両立させているのもジョナサンならではの表現だ。

■“実用的ワードローブ”を代表するミリタリーをプレイフルに

 本来、実用性を最も重要視するはずのミリタリーは、今季、遊び心の宝庫となった。メンズでは、セーラーカラー風のトレンチコート、ダブルニーをサークル型にアレンジしたカーキのパンツなどが目を引いた。軍服に配されるバックル付きのアジャスターは、機能的な意味をなさず“顔”を描いたニットに装飾として配されている。ダッフルコートはモダンな解釈で提案し、肥大化したトルグを配した。

■コンバースとのコラボが今季も登場

 ニット類も楽しいポイントばかりで、ウィメンズのセーターの袖はまるで抽象的なアートのようだし、メンズのセーターの旨にはウサギの形をしたポンポンが配されている。ケーブルニットに至っては、ヘムにランダムな“タコ足”が生えている。そして、足元はジョナサン自身も日常で愛用しているコンバース(CONVERSE)とのこれボレーションをベースに。日常に遊びを加えるデザインが今季も満載だった。

※本記事はファッションプレスニュースから配信されたものです。ファッションプレスでは、ブランド、デザイナー情報、歴史などファッション業界の情報をお届けしています。

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