企業決算は業績好調、見通しは慎重、SMBC日興証券(花田浩菜)

2018年5月7日 11:41

印刷

記事提供元:フィスコ


*11:41JST 企業決算は業績好調、見通しは慎重、SMBC日興証券(花田浩菜)


こんにちは、フィスコリサーチレポーター花田浩菜の「SMBC日興証券の気になるレポート」です。

5/7付の「DailyOutlook」では、3月期の決算発表について考察しているのでご紹介します。

まず同レポートでは、『2日に終えたFOMC(米連邦公開市場委員会)では、市場予想通りFF金利の誘導目標は据え置かれた。また、4日に発表された4月米雇用統計では、非農業部門雇用者数が前月比+16.4万人と市場予想の同+19.3万人を下回ったほか、時間当たり賃金も前年比+2.6%と市場予想の同+2.7%を下回った一方で、失業率は3.9%と2000年12月以来の低水準となった。ただ、何れにせよ米国の過度なインフレ加速懸念が浮上することなく、市場には安心感が広がる結果となった』と伝えています。

続けて、11日に3月期の決算発表ピークを迎えることを挙げ、『TOPIX採用3月期決算企業の2018年3月期経常利益は会社予想に対して+4.1%と上振れている(5/2時点、開示率21.4%)。また、2019年3月期は前期比+2.5%の経常増益が見込まれているものの、東洋経済予想に対してはやや下振れており、企業の慎重姿勢が窺える。想定為替レートについては、1ドル=105円を見込んでいる企業が過半数を占めているが(5/2時点)、足元のドル高円安進行が保守的な想定為替に対して業績の上振れを想起させるだろう』と分析しています。

さらに、『9日には日中韓首脳会談が予定されている。6月までに開催見込みとなっている米朝首脳会談を前に、北朝鮮に対する意見交換が予定されている。ただ、4月27日に行われた南北首脳会談を受けた日本株市場の反応は限定的であり、今回も同様の展開が予想される』とまとめています。

最後にレポートでは、『今週の主なスケジュール』を紹介しています。具体的には米4月消費者物価指数や中国4月貿易収支の発表が予定されていますので、詳しくは5/7付の「DailyOutlook」をご覧になってみてください。

また、面白いレポートを発見したらご紹介しますね。

花田浩菜の「気になるレポート」は各種レポートを花田浩菜の見解で注目し、コメントしています。レポート発行人との見解とは異なる場合があります。詳細は発行人のレポートを御確認くださいませ。

フィスコリサーチレポーター花田浩菜《ST》

関連記事