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東京23区で資産価値上昇中のJR沿線は何処?マンションマーケットが調査
10路線のランキング。(画像:マンションマーケット発表資料より)[写真拡大]
マンションマーケット社は、同社の運営するマンション相場情報サイト「マンションマーケット」のデータに基づき、東京23区内にあるJR東日本の10の沿線の平均平米価格を算出、2017年と2018年のそれぞれ2月の価格を比較して、上昇率順のランキングを作成した。算定に使われたのは2007年築の分譲マンションである。
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単純に順位順位に並べていくと、1位から5位まで、常磐成田線、総武線快速、京葉線、中央本線、常磐線。6位から10位まで、総武線各停、京浜東北線、山手線、埼京線、そして東北本線である。
具体的に上昇率の高かったマンションを上から並べると、三河島駅、日暮里駅、南千住駅、北千住駅が10位までの全てを占めている。上記はすべて常磐線停車駅である。
常磐成田線は品川から成田まで20の駅をなし、東京都内に存在するのは品川駅、新橋駅(以上港区)、東京駅(千代田区)、上野駅(台東区)、日暮里駅、三河島駅、南千住駅(以上荒川区)、北千住(足立区)である。
さて、上記の常磐成田線の評価額はなぜ上がっているのだろうか。三つの要素が大きいとマンションマーケットは論じている。1つは民泊解禁。2つは訪日観光客の増加。3つめ、もっとも大きいのは、「西東京エリアが高すぎる」という要素であろうという。
別に西東京のマンションに人気がないわけではない。逆である。目黒区、世田谷区、渋谷区などの23区西部エリアのマンション価格は極めて高い。人気もある。あるが、元からしてあまりに高いので、あまり値上がりの余地がなく、したがって今回のようなランキングでは上位にあがってこないのであろうという。
さて、民泊とインバウンドについては並べて論じることができる。常磐成田線の先に何があるかといえば成田空港がある。成田空港からのアクセスの良さが、これらの地域のマンション価格を押し上げているものと考えられるのである。(記事:藤沢文太・記事一覧を見る)
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