北極圏に浮かぶ海氷に謎の穴 NASAの研究チームが発見

2018年4月29日 13:50

印刷

記事提供元:スラド

hylom 曰く、 NASAの研究チームが、北極圏に浮かぶ海氷に正体不明の穴が3つ開いていることを確認したそうだ(CNN.co.jpの記事Quartzの記事LiveScienceの記事National Geographicの記事)。

穴は氷が薄い部分にあることは分かっているものの、なぜ穴が開いたのかはわかっていない。生息する哺乳類が呼吸のために穴を開けたという説や、暖かい海流がその部分に吹き上がってきたという説があるという。

 写真は両極圏の氷の様子を空から観測するNASAのOperation IceBridgeで撮影されたもの。NASA Earth ObservatoryがImage of the Dayに掲載した写真の中から毎月出題するクイズの4月分、April 2018 Puzzlerで題材になった。撮影場所は北緯69度71分、西経138度22分のボーフォート海東部だ。

穴は写真だけで確認されており、現地で直接調査を行ったわけではないので解答編は仮説となっているが、正体不明というよりも未確認という感じだ。ただし、氷がみぞれ状の薄く新しいものなのは間違いないという。なお、タテゴトアザラシの呼吸穴ワモンアザラシの呼吸穴は今回の写真の穴によく似ているようだ。

 スラドのコメントを読む | サイエンスセクション | サイエンス

 関連ストーリー:
冬の北極圏で最高気温記録。例年を30度上回る 2018年03月08日
40年にわたる北極および南極の海氷観測、中断の危機。米国衛星の不具合が原因 2017年11月10日
北極で「黒い部分」が増加、地球温暖化のさらなる悪化を招く 2014年02月21日

※この記事はスラドから提供を受けて配信しています。

関連キーワード

関連記事