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親日的で訪日意識高い国、アジア圏で多数 電通のジャパンブランド調査
電通は27日、日本の食や観光、製品などジャパンブランドに対する海外消費者の意識と実態を把握するために実施した「ジャパンブランド調査2018」の結果を発表。アジア、北米、欧州を主とした20カ国・地域を対象に、日本への好意度や訪日旅行意向、日本製品のイメージなどを調べた。好意度のランキング上位はアジア諸国で、訪日意向も高かった。
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日本への好意度、いわば親日度のトップは台湾、タイ、フィリピン、ベトナムで、次にマレーシア、香港、インド及びシンガポールと続く。日本を訪れたいという訪日意向も基本的には親日度に準じる形でアジア諸国がランキングの上位を占めており、トップはフィリピンであった。アジア圏のこうした傾向は2017年、2016年調査でも示されている。
国内エリアを4つに分けて調査したアメリカにおいては、そのうち3つのエリアで比較的好意的な反応が確認された。親日度は北東部、南部、西部では60%台後半から70%台後半で、訪日意向も60%を超えた。ただ中西部はどちらも50%前後と、他エリアと比べると低い。
ちなみに訪日経験がある人が来日時にした活動は「日本食を食べる」が4つのエリア全てでトップとなった。それ以外では「自然・景勝地観光」「繁華街の街歩き」などが上位に入った。
他方、世界の各地域を比べてみると、地域による回答の差異も目につく。例えば地方への旅行意欲についてはASEAN、東アジア地域が欧州や北米より高かった。このような差異は、各種ホテルや旅館、民泊などから選ぶ訪日時に利用したい宿泊形態ランキングにも現れている。
トップは地域ごとに異なり、北米は「ファーストクラスホテル」、欧州は「旅館」、アジアは「エコノミークラスホテル」がトップである。なおアジアで3位に入った「Airbnb / 民泊」は地方にとって重要な宿泊形態とされている。そのため、アジア圏の地方訪問意向の高さを鑑みると、今後の地方都市活性化に繋がる可能性は高い。
訪日した際にやってみたい旅行スタイルでは「主要な観光スポットの周遊」「現地の人の間での流行事の真似」「家族や友人、知人との体験を通じた思い出づくり」がトップ3に入った。加えて昨今のインスタ映えといったトレンドを示すように「SNS映えするスポットを沢山まわりたい」が5位にランクインした。
日本製品のイメージについては「ハイテク」、「信頼できる」、「高性能」が順にトップ3を形成しており、中国製や韓国製と比べてそのイメージは圧倒的に高くなっている。
そして食品や飲料、エアコンなどの家電、生理用品などのサニタリー製品、洗剤などのトイレタリー製品の購入時に重視する点として「品質の良さ」を挙げる回答が多かった。このことは、日本製品に好ましい影響を及ぼすと考えられる。
この調査はインターネット調査にて行われており、対象者は中間所得層以上の20歳から59歳の男女である。サンプル数は総計6,600名で、2018年の1月から2月にかけて実施された。(記事:小椋恒示・記事一覧を見る)
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