Google App Engineで検閲回避に使われてきた機能、停止に

2018年4月24日 13:00

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記事提供元:スラド

taraiok 曰く、 アプリケーションホスティング環境を提供するGoogleのクラウドサービス「Google App Engine」は、検閲対策のためのプロキシ的な使われ方もしていたのだが、Googleがそのための機能を廃止したようだ(The VergeTorプロジェクトに投稿されたTicketArs TechnicaSlashdot)。

 この手法は「Domain Fronting」と呼ばれており、検閲されたサイトに対しGoogle App Engine経由で通信を行うことで検閲を回避するというもの。4月13日、Tor開発者らがGoogleのネットワークアーキテクチャが変更されたことを発見しこの問題が明らかになった。これにより中国のインターネット検閲に反対するGreatFire.orgやSignal、Psiphonといった反検閲ツールの運用に影響が出るとみられている。

 Google側はDomain Frontingはもともとサポートされていた機能ではなく、今回の変更は長期のネットワーク計画の一環であるとしている。また、今後公式の機能として提供する予定はないとも回答している。

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