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凸版印刷、日本初の指紋認証対応クレジットカード JCBが実証実験を開始
「F-CODE」が実証実験用カードとして採用された「JCB Biometrics Card」(c) JCB Co., Ltd.(写真:凸版印刷の発表資料より)[写真拡大]
凸版印刷は18日、仏IDEMIAが開発したクレジットカード本体に搭載された指紋認証機能により決済時にPINコードの入力が不要となるICカード「F-CODE(エフコード)」の日本国内での製造・販売を開始したと発表した。
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凸版印刷は2016年より次世代決済カード事業で仏IDEMIAと協業を開始。この次世代決済カードの実証実験をJCBが担当。「JCB Biometrics Card」として社員向けに発行し、実際の店舗で決済を行い利便性や実用性の検証を開始した。
●クレジットカードの保有率は84.2%、平均保有枚数は3.2枚も、利用割合は34.3%
日本は先進国と比べて、カード決済の割合が少ないと言われる。2017年2月のJCBによるクレジットカードに関する総合調査結果では、クレジットカードの保有率は84.2%、平均保有枚数は3.2枚である一方、生活費に占める利用割合は34.3%だ。
利用業種トップ3は、インターネット通販の37.4%、携帯電話料金の29.1%、スーパーマーケットの26.0%だ。クレジットカード利用理由のトップは、ポイントやマイルが貯めやすいからが46.0%と高い反面、現金信仰は依然高い。
●「F-CODE」の特長
ICカードの券面に指紋センサーを搭載。個人認証をカード内で完結できる高セキュリティICカードだ。
カード表面に搭載されている指紋センサーが個人を認証。クレジットカードの店頭利用時のPINコード入力を指紋認証に置き換える。決済処理のスピードアップを図る一方、PIN番号の管理が不要になり、セキュリティ性の高い安全な決済環境を実現した。
●クレジットカード認証(凸版印刷、「F-CODE」)のテクノロジー
凸版印刷のカードは、金融・交通・公共の各分野での採用実績を誇る。現行の決済システムの仕組みを利用したまま、指紋データを「F-CODE」内にのみ登録・保存。利用時の指紋認証を「F-CODE」内で完結させた。
指紋データの漏えいなどのリスクをなくす一方、店舗での新たな認証端末の導入などの初期投資が不要だ。
「F-CODE」を全国のクレジットカード会社に向けて拡販。導入サポートや発行機、保守サービスなどの機能を拡充し、2020年度に約10億円の売上を目指す。「F-CODE」のコストとその費用負担方法が普及のカギであろうか。(記事:小池豊・記事一覧を見る)
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