地方紙の「おくやみ」欄、研究データとして使えるか

2018年4月7日 09:55

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記事提供元:スラド

 地方紙の「おくやみ」欄に掲載された情報について調査した論文が日本公衆衛生学会の学会誌に掲載されている(論文概要論文全文)。

 この論文では、栃木の地方紙「下野新聞」の「おくやみ」欄に掲載された死亡者データを収集・分析している。この「おくやみ」欄は遺族が新聞社に対して情報掲載を行うもので、故人の氏名や経歴などの情報が掲載される。今回の論文はこの情報を公衆衛生に関する情報として利用できる可能性について調査したものとなっている。

 結論としては、人口動態統計と比較した場合の死亡者の掲載割合は67.6%で、データベースとしては一定の価値があるものの、掲載された死因の妥当性は低いという結論となっている。

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