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ゼロからわかる先物・オプション取引入門(12)金融緩和が続く中、円を持ち続けるのは得策なのか?(三井智映子)
*19:32JST ゼロからわかる先物・オプション取引入門(12)金融緩和が続く中、円を持ち続けるのは得策なのか?(三井智映子)
こんにちは。フィスコマーケットレポーターの三井智映子です。皆さんは「金融緩和」ってご存知ですか?ニュースで耳にされたことがある方も多いと思いますが、今回は「金融緩和」についてお伝えします。
〇金融緩和とは?
金融緩和とは国債を買いあげたり政策金利を引き下げたりし、通貨供給量を増やすことで資金調達を容易にするという政策です。これまでアメリカは大規模な金融緩和政策をとっていました。アメリカが金融緩和を行うとドルの供給量が増加します。供給量が増えれば相対的にドルの魅力が減りますよね。こうした背景から、今まではドル安円高傾向にあったので、円のままタンス預金をするだけでも対ドルベースでは資産が増えていたわけです。
現在アメリカは利上げに転じており、日本が金融緩和をしている状態です。金利が相対的に高いドルの需要が高まる一方で円の供給量は増えているので、世界的に見ると円安、つまり円の価値が下がる方向に動く…というのが教科書的な流れです。実際に今までは日米の金利差とドル円のチャートは似たような動きをしている印象があったかと思います。
しかし、今年に入ってからアメリカではインフレ懸念などがありドル高とはなっておらず、日米の金利差とドル円のチャートが反する動きとなっている転換期となっています。
〇円を持ち続けるのは得なのか?
ただ、資産の全てを円で持っていることが不安だということに変わりはありません。日本は超低金利ですので「円で預金だけ」という資産の運用の仕方では将来的に損をしてしまう可能性もあります。この先、インフレで物価が上がってしまい、預金だけでは将来的には金利が物価上昇についていけず実質的に目減りしてしまうということも考えられますよね。
〇資金が少なくても大丈夫
ですから、これから投資は必要!なわけですが、資金が少ないという方は、レバレッジ効果もある日経225先物やTOPIXの先物取引からスタートしてみてはいかがでしょうか?
以前にもお伝えしたように、日経225/TOPIXの先物には「ラージ」とその10分の1のサイズの「ミニ」があります。2018年3月14日現在の先物のラージの証拠金は87万円から、ミニ先物の証拠金は8万7000円からとなっています。先物取引は上級者向けの取引だと思っている方もいらっしゃいますが、取引金額全額を用意しなくてもいいので実は始めやすい取引なのではないでしょうか。
この連載を通して先物を始めてみたいな、と思っていただけたら嬉しいです。
なお先物・オプション取引を行うには、証券会社に口座を開設する必要があります。お得に取引をしたい方にはオンライン取引のできる証券会社がおススメ!オンライン取引は、PCやスマホから誰でもカンタンに取引することができ、手数料が安いのが特徴です。手数料は利益に直結するので重視したいところですよね。価格.comによる証券会社別の日経225先物手数料比較ランキング(2018年2月末時点)を見てみると、第1位は日産証券、第2位はライブスター証券、第3位はカブドットコム証券となっています。オンライン証券会社選びの参考にしてみてください。また証券会社によってはプレゼントなどのキャンペーンを実施している会社もあるので併せてチェックしてみてくださいね。
「ゼロからわかる先物・オプション取引入門」は、三井智映子の見解でコメントしています。
フィスコマーケットレポーター 三井智映子《DM》
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