馬渕磨理子が実践!トレードステーション利用術:コンテンツ市場の成長性

2018年3月8日 19:19

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記事提供元:フィスコ


*19:19JST 馬渕磨理子が実践!トレードステーション利用術:コンテンツ市場の成長性
皆さま、こんにちは。フィスコ企業リサーチレポーターの馬渕磨理子です。

『馬渕磨理子が実践!トレードステーション利用術』と題して、私が普段のトレードで使っている分析ツール「トレードステーション」について、その活用方法を、最新のニュース情報も交えながらお話しする連載です。

具体的にテーマや銘柄を交えてお話しします。今回は、独自コンテンツを手掛けている企業の優位性に注目してみました。

●独自コンテンツを手掛ける企業の優位性

スポーツコンテンツを幅広く視聴することが出来るメディアであるDAZN(ダゾーン)は、17年2月、Jリーグ中継の放映権を獲得したことで話題となりました。そしてこのほど、プロ野球の全12球団のうち11球団の試合も今年から放映することを決定しています。これまでDAZNではセ・リーグの広島東洋カープと横浜DeNAベイスターズの2球団のみの放送でしたが、今年からさらに9球団増えることになります。これにより、国内のメジャースポーツであるサッカーと野球の国内リーグをほぼ網羅しました。

他方、これまでJリーグの生中継の放送権を持ち、長きにわたってこれを放映してきたスカパーJSATホールディングス<9412>は昨年から放送権を失ったことで、約25万件の加入者が流出しています。これにより、幅広くコンテンツを集めるメディアの強さが顕著に現れる格好となっています。

今後も激しくなるメディアによる差別化争いのなかで、【スポーツのみならず、映画やドラマ、アニメ、ゲームといった様々なコンテンツを取得しよう】とする流れが強まることが想定されます。そのため、独自のコンテンツを保有・展開する企業にとっては強みとなりそうです。


●コンテンツ産業の市場規模

「デジタルコンテンツ白書2016」によれば、2015年の国内コンテンツ産業の市場規模は12兆505億円でした。2014年比で0.4%とほぼ変化がないですが、コンテンツのジャンル別では大きく動いています。電子雑誌は前年比66.9%増、電子書籍は29.6%増、音楽配信は17.2%増、動画配信は13.5%増とデジタルコンテンツ市場が急成長していることが分かります。今後も、国内コンテンツ産業の市場には成長が予想されますので、関連企業の動きや業績からは目が離せません。


●代表的な独自コンテンツ関連銘柄

では、具体的に独自コンテンツを手掛けている関連銘柄についてフィスコアプリで調べてみたところ、下記の銘柄が代表的とみられます。

スターティア<3393>、グリー<3632>、エムアップ<3661>、ディー・エル・イー<3686>、イグニス<3689>、IGポート<3791>、AOI TYO Holdings<3975>、アミューズ<4301>、サイバネットシステム<4312>、フジ・メディア・ホールディングス<4676>、ヤフー<4689>、サイバーエージェント<4751>、東映アニメーション<4816>、イード<6038>、Orchestra Holdings<6533>


●マトリックスでザラ場の空気を読む

マトリックスは、価格ごとの板とともに、『価格ごとの出来高』も表示されます。どの価格でどれだけ取引が行われたかがひと目で分かるようになっています。例えば、IGポート<3791>のマトリックスを見てみましょう。

出来高バーを見ると、3月1日の取引では、始値よりも上の価格帯でのボリュームが多く、またその価格帯で取引された時間帯は後場、つまり引けにかけて上げ基調であったことが伺えます。日足チャートで確認しても、下値を切り上げる形での上昇トレンドとなっていることが確認できます。

材料として、動画配信大手の米ネットフリックス日本法人と業務提携したことなどが好感されていると言えます。今後、アニメーション作品を全世界190ヵ国に配信する計画である点も注目です。


次回も、このような形で、話題のニュースから読み解いたテーマとトレードステーションのツールについてお話します。

※「馬渕磨理子が実践!トレードステーション利用術」は、米国TradeStation Groupが開発したトレーディングツール「トレードステーション」の日本語版(マネックス証券が提供)を馬渕磨理子の見解で注目し、コメントしたものです。開発会社や日本語版提供会社との見解とは異なる場合があります。

(フィスコ企業リサーチレポーター 馬渕磨理子)《DM》

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