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少々ひねくれたCX-8評価 ミニバンに対して中途半端な居住性とラフロード走破性?
マツダ・CX-8(画像: マツダの発表資料より)[写真拡大]
マツダ・CX-8が発売され、3列シートのSUVが本格的に日本市場に登場した。ミニバンで形成されてきた3列シートと何が違うのか?選ぶユーザーの立場から考えてみよう。
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初めに、少しだけマツダ・CX-8を生産側から見ておこう。日本国内でマツダはCX-3、CX-5、CX-8と発売してきたが、アメリカ市場ではマツダ・CX-9を投入しており、3列座席のSUVをすでに開発していたのだった。その目的は、やはりファミリーユース、つまりミニバンの利用の仕方を想定していることになる。
マツダはミニバンを削減し、SUVで勝負しようとしている。これは世界的な流れでもある。ミニバンは常用スピードが遅い日本国内に向いた仕様であり、EUや北米などでは受け入れられてこなかった。また家族構成など文化的違いが基礎になっているのだろう。
■クロスオーバー(モノコックボディー)SUVとは?
そもそも「クロスオーバーSUV」なるジャンルは、ラフロード走破性能を求めてきたスタイリングであるといえる。最低地上高が高く、全高が高く、居住性と荷物を多く積める特性などがあり、ラフロードでの運動性を重視している。しかし、高速巡行やワインディングロードの高速走破性などは、舗装路面などではスポーツカー、セダンなどに比べて、重心が高いため劣るものである。
しかし、現在のクロスオーバーSUVは、4輪駆動ではなくFFであったり、最低地上高が低かったり、居住性はセダンより良い。また、ほとんど舗装路面走行を前提としていたりなど、セダンの変形と言える内容となっている。つまりミニバンの居住性、荷物の搭載性能などを少々犠牲にして、きわめてセダンに近いパッケージングをしている。そのためモノコックボディーで軽量化を果たしている。
■CX-8の評価は?
悪く言えば、「中途半端な居住性とラフロード走破性」で、「スタイリングを重視している」と言えるのだ。スポーツカーが「居住性を犠牲にして舗装路での走破性能を重視している」のと比べると、「スタイル偏重」なのだ。しかし、セダンに比較して「居住性が高く」、高速性も遜色ないので世界的流行となっているのであろう。ミニバンは全面投影面積が大きく、高速走行では空気抵抗(Cd値)が大きくなって、燃費性能に不利になってしまう。90km/h以上での巡行は燃料を浪費することにつながる。90km/hでもエンジン馬力の半分を消費している速度だ。
CX-8の居住性は、明らかにトヨタ・アルファードやヴェルファイア、ホンダ・オデッセイなどに劣る。しかし、トヨタ・カムリなどのセダンよりは居住性、荷物搭載量などで上回る。乗り降り、積み下ろしなどの利便性でも上回る。あとはラフロード走破性を、どのように求めるのか?またSUVスタイルをどのように感じるのか?で「商品価値」は左右されるだろう。(記事:kenzoogata・記事一覧を見る)
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