トルコリラ円は保ち合いで推移か? サンワード貿易の陳氏(三井智映子)

2018年2月8日 14:50

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記事提供元:フィスコ


*14:50JST トルコリラ円は保ち合いで推移か? サンワード貿易の陳氏(三井智映子)
皆さまこんにちは。フィスコマーケットレポーターの三井智映子の「気になるレポート」です。為替市場ではトルコリラ円は1月に29円を割る展開となりましたが先週は上昇しましたね。今回はトルコリラについてのレポートをご紹介します。

レポートによると、『良好な経済指標を受けて上昇した』とのことで、『12月の貿易収支は92.1億ドルの赤字ですが、予想の96.0億ドルの赤字を下回った。輸出は前年比10.2%増だったが、輸入は17.7%で赤字が拡大していた。第4四半期観光収入は、61億ドルと予想の51.5億ドルを上回った。12月観光客数は前年比+30.84%と前回の+22.13%を大幅に上回った』と伝えています。

またトルコがシリアの北部アフリーンに軍事攻撃をかけていることが同国とアメリカとの関係を悪化させているようです。レポートでは、『マンビジには米軍が配置されており、トルコは米軍に撤退を要請している。しかし、アメリカは撤退するつもりはないとして、トルコとアメリカの衝突が懸念されている』と分析しています。加ええて、『アフリーン攻撃で、米国の非難に一歩もひかない姿勢を見せていることで、エルドアン大統領の支持率が上がっているという』と伝えています。アメリカとトルコの対立は深まっており、軍事的衝突がもし起こればトルコリラは大きく動くことになると考えられるので注意が必要でしょう。

そしてレポートでは今週のトルコリラ円の値動きについて『保ち合いで推移しそうだ。』と予想しており、『今週は5日にインフレ指標が発表される。ドイツ銀行は、インフレ率の高止まり(現在12%)がトルコリラ下落の最大要因と、昨年から警告している。前回の発表では13.0%から12.0%に低下したことで、トルコリラ買いとなったが、今回も低下が予想されている。予想通りであれば。トルコリラの押し上げ要因になろう』との見解となっています。参考にしてくださいね。

上記の詳細コメントは、ブログ「テクニカルマイスター」の2月6日付「トルコリラ円、先週の動き・今週の予想」のコメントにまとめられていますので、ご興味があればご覧ください。

三井智映子の「気になるレポート」は各種レポートを三井智映子の見解で注目し、コメントしています。レポート発行人との見解とは異なる場合があります。詳細は発行人のレポートを御確認くださいませ。

フィスコマーケットレポーター 三井智映子《DM》

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