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アスクル、大火災の教訓踏まえ積極的に地域貢献
「ASKUL Value Center 関西」開所式の様子。(写真: アスクルの発表資料より)[写真拡大]
アスクルは2017年2月の同社物流センターでの大規模火災の教訓を踏まえ、災害時における積極的な地域貢献に取り組んでいく方針だ。同社は19日、大阪府吹田市における同社最大の物流センターの開所式にあたり、吹田市との間で市が災害に見舞われた際の応援協定を締結した。また、埼玉県日高市との間でも、同様の協定を結び、同社の市内物流センターから食糧や生活必需品の提供を行う。
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昨年の大規模火災で、同社の損失額は101億円に達し、最終利益は29億円の赤字に転落した。そのため、同社は、火災の痛手から早期回復を図るため、吹田市に都市型物流センター「ASKUL Value Center 関西」(AVC関西)を建設、2018年2月に全面稼働する予定だ。それに先立ち、開所式を行ったもので、吹田市およびグローバル・ロジスティック・プロパティーズが結成した特定目的会社の3者の間で、市に対する災害時の応援協定の調印を行った。
アスクルはAVC関西の最新鋭設備を活用して、物流・マーケティングのプラットフォーム事業を、BtoB通販「ASUKUL」(オフィス用品)、BtoC通販「LOHACO」(日用品)に続く第3の収益の柱としたい考えである。
日高市ではAVC日高が運営されている。同センターはLOHACO専用の拠点であり、物流センターとして、日用品や食糧などの生活必需品を在庫として保管している。また、センターには、大量の商品を迅速かつ効率的に提供できる物流機能を備えており、災害発生時には、日高市の要請に応じ、速やかに品物を提供できる、地域のライフラインの役割を果たすことができるとされている。(記事:南条 誠・記事一覧を見る)
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