ドコモ、ARで楽しむ新たなスポーツ観戦スタイルを開発 5G時代を見越して

2017年12月24日 06:56

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「ARライブ映像視聴システム」操作イメージ(画像: NTTドコモの発表資料より)

「ARライブ映像視聴システム」操作イメージ(画像: NTTドコモの発表資料より)[写真拡大]

 NTTドコモは21日、空間インターフェース技術を用いた「ARライブ映像視聴システム」を開発したと発表。同社はこのシステムを第5世代移動通信システム「5G」の時代を見据えた新たなスポーツ観戦スタイルと位置付けている。

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 まず空間インターフェース技術とは、スマートグラス越しの手の動作をセンサーで感知し、スマートグラス上に表示されているコンテンツなどの操作を可能にする技術。ドコモの特許技術でもある。この技術により、目の前の光景を手の動きで加工することができるようになる。

 例えばスポーツの試合を会場で観戦しているとき、遠くにいる選手たちの映像を切り取って移動する、拡大する、といったことが可能に。さらに別視点からの肉眼では見えない映像を表示したり、選手の情報、試合のポイントなどを画像やテキスト形式で映し出すこともできる。

 まさしく実際の試合から目を離さず選手たちの迫力あるプレーをより多角的かつ臨場感あふれる形で楽しめる、これまでにない観戦方法といえる。ARが意味する「拡張現実」の言葉通り、現実に別の要素を付加して表現を広げた新スタイルだ。

 なおドコモは日本ラグビーフットボール協会と連携し、その技術を体感できる場も用意。24日のラグビートップリーグ「NECグリーンロケッツ vs NTTドコモ レッドハリケーンズ」戦にて、ARライブ映像視聴システムなどを体験できるイベント「新体感!みらいスタジアム」を開催する。

 こちらのイベントでは観戦支援アプリから、試合の解説や選手、ルール情報などイベントと連動したコンテンツも配信される予定。AR映像視聴システムの伝送には高速、大容量で低遅延なうえ多数端末の接続を実現する5Gが使用される。

 ドコモはスポーツを成長産業とするべく、2020年の商用サービス開始を目指す5Gの特徴を活かした提案を引き続き行っていくという。(記事:小椋恒示・記事一覧を見る

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