メキシコ銀行の利上げでメキシコペソはどう動いた? サンワード貿易の陳氏(三井智映子)

2017年12月22日 16:08

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記事提供元:フィスコ


*16:08JST メキシコ銀行の利上げでメキシコペソはどう動いた? サンワード貿易の陳氏(三井智映子)
今年10月30日から「くりっく365」でメキシコペソと日本円の通貨ペアの取引が開始されましたね。高金利通貨として人気のメキシコペソですが先週は下落しています。

メキシコペソについてサンワード貿易の陳さんのレポートでは、『14日、メキシコ銀行(中央銀行)は、政策金利を市場予想通り0.25ポイント引き上げ、7.25%とすることを決定した。今回の利上げの理由として、メキシコ銀行は、インフレ率の上昇を防ぎ、インフレ率が目標に低下するための圧力を強める必要があることを挙げた』と伝えています。

一般的に、利上げを行った通貨は買われる傾向にありますが、『今回の利上げは事前に織り込まれていたため、決定後は利益確定売りが優勢となり、メキシコペソは反落した』と陳さんは分析しています。

また今回のメキシコペソが利上げに至った背景については、『先週決定された利上げの背景には、米国要因とインフレ動向があるだろう。米国では13日に米連邦準備制度理事会(FRB)が0.25%ポイントの利上げを決定したが、金利差拡大を防ぐために、メキシコも利上げを決定したと考えられる』と考察しています。

さらに、『メキシコ銀行は2018年末にはインフレ率が目標の3%に落ち着くとしているが、11 月消費者物価指数(CPI)は前年比+6.63%と、中銀の目標を上回る水準に上昇していることから、利上げが必要と判断したようだ』とも考えています。

そしてメキシコの金融市場に影響を与える材料として北米自由貿易協定(NAFTA)を挙げており、『NAFTA再交渉が難航し長期化した場合、2018年7 月に実施されるメキシコの大統領選挙にも影響を及ぼしてくる可能性があろう』と伝えています。メキシコは政権交代の可能性もあるようですので引き続き注視してまいりましょう。

上記の詳細コメントは、ブログ「テクニカルマイスター」の12月19日付の「メキシコペソ円、先週の動き・今週の予想」にまとめられていますので、ご興味があればご覧ください。

三井智映子の「気になるレポート」は各種レポートを三井智映子の見解で注目し、コメントしています。レポート発行人との見解とは異なる場合があります。詳細は発行人のレポートを御確認くださいませ。

フィスコマーケットレポーター三井智映子《DM》

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