小田急、新型ロマンスカーの70000系GSEを発表

2017年12月15日 03:31

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記事提供元:スラド

st1100曰く、 小田急は、12月5日に新型ロマンスカー70000系GSEを発表した特設サイト製造決定の発表資料(昨年10月))。

 展望席付きで20mボギー車7両編成という仕様で、2編成14両が製造される。営業運転開始は1編成が2018年3月中旬から、もう1編成は2018年度以降。

 ロマンスカーといえば展望席だが、展望性は、イマイチだった先代のVSEよりかなり改善されている模様。VSEでは、展望区画の側面窓が狭く、先頭の角には柱というより壁があり、展望が効くのは最前列だけであった。NSE、LSE、HiSEでは正面窓が正面中央に柱が来るものの、曲面ガラスで側面第一柱は最前列付近にあり、2、3列目の席でも広く展望が効いていた。

 今回発表されたGSEでは、VSE同様に正面中央の柱を廃しており(デザイナーの感性というわけか)、正面角の柱を強くする必要を生じているが、VSEのような壁ではなく柱の体を保っているようで展望性が期待できる。展望席のみならず、車両全体もで高さ1mの連続窓が採用されている。

 メカ的には、「電油圧式フルアクティブサスペンション」を全車に搭載(在来線初)が特記される。「画期的な軽量高性能新特急車」SEで新幹線につながる技術を確立し、展望付きNSEでも高速運転を狙い(青2灯の高速信号での運転もあった)、以後路線容量のひっ迫から高速運転はできなくなったが、VSEで連接復活かつ車体傾斜というびっくりドッキリ仕様……そんな小田急の技術の心意気が感じさせられる。

 VSEより展望性に優れる旧型の7000系は、1980年の登場で40歳に届かずに引退することになる。しかし、今回のGSEの登場で即時廃止ではなく、GSEの第2編成が遅れて投入されることから、VSEからGSEまでの各世代が一緒に走る猶予期間が設けられた。

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