1人鍋を楽しむ人が増加、今冬は7人に1人が経験 「ハピ研」調査

2017年11月26日 10:56

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 全国に住む20歳以上を対象とした調査によると、40代を中心に1人で鍋料理を楽しんでいる人が増えつつあることが分かった。

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■今年の鍋料理の出足は遅め

 アサヒグループホールディングスのお客様生活文化研究所が運営する情報発信型ウェブサイト「青山ハッピー研究所」(愛称:ハピ研)は22日、鍋料理をテーマに全国に住む20歳以上の男女602人を対象とした調査結果を発表した。

 これによると、調査対象期間(11月15~21日)までの今冬に、もう鍋料理を食べたと答えた人は72.8%。昨年同時期の調査結果(75.0%)と比較して、やや少なかったことから、「全国的に本格的な冷え込みが遅かったせいか、鍋物需要の伸びがやや鈍い」と分析している。

 また鍋物の頻度では、週1回程度(30.6%)、月2~3回程度(26.1%)、週2~3回程度(24.6%)の順だったが、ほとんど食べない(6.7%)人や、ほぼ毎日(1.2%)との回答もあった。

■人気の鍋は、すき焼き、おでん、水炊き

 人気鍋ランキングでトップだったのがすき焼きで、49.8%(複数回答)と、概ね2人に1人が選んでいる。以下、おでん(39.7%)、水炊き(33.2%)、寄せ鍋(31.5%)、キムチ鍋(27.1%)、しゃぶしゃぶ(24.4%)、もつ鍋(13.7%)、ちゃんこ鍋(13.0%)、湯豆腐(12.8%)、牡蠣鍋(8.2%)の順だった。

 ただし「鍋料理の良い点」の答えでは、野菜がたっぷりと摂れる(71.6%)、カラダが温まる(61.2%)、下準備・料理するのが簡単なので(45.2%)、洗いもの、片づけがラクチンなので(24.8%)、が上位に来ている。

 さらに、特別な日の料理としてすき焼きを食べるとの答えがいくつもあったことから、資料では「日常的に食べる『大衆鍋』ではないものの、特別な時に食べる『ハレの日の鍋』として(すき焼きが)高い人気を集め」たとまとめている。ちなみに翌日の「すき焼き卵とじ丼」を楽しみとした人もいた。

■市販スープの利用が増加

 スーパーなどでよく見かけるようになった市販スープの利用については、よく利用する(42.9%)、ときどき利用する(27.3%)となり、合わせて3分の2を超えた。

 アンケートでは「いろんな味の鍋を気軽に楽しめる」の回答があった反面、「割高になる」「味が濃すぎる」のように、あまり利用しない(19.5%)、一切利用しない(6.7%)と答えた人もいる。

 市販スープのメーカーは、まだまだ改善の余地がありそうだ。

■鍋物を誰と楽しむ?

 鍋料理を囲むメンバーを尋ねた質問(複数回答)では、夫婦・家族が69.1%と圧倒的だった。次いで、友人(17.4%)、一人で(14.8%)、会社の同僚(7.9%)、恋人(4.4%)となっている。

 資料によると、昨年の調査結果で「一人で」と答えた人は9.0%だったことから、「最近では『一人鍋』に対する抵抗感が薄れつつあることが伺える」としている。

 また年代別では、いずれの年代も「夫婦・家族」が一番多くなったが、20代・30代そして50代以上では「友人」が2位となったのに対して、唯一40代では「一人で」が2位(18.2%)にきた。

 資料では、「外食では『2人前から注文』というケースも多く、なかなか一人鍋を食べる機会はない」とあるものの、牛丼チェーンの吉野家やすき家(11月29日発売予定)はもちろん、やよい軒や藍屋などでも1人向けの鍋メニューを提供している。今後も1人鍋を楽しむ人は増えそうだ。(記事:県田勢・記事一覧を見る

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