豊作のシカゴコーンが買い場?その背景は? サンワード貿易の松永氏(三井智映子)

2017年11月17日 18:54

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記事提供元:フィスコ


*18:54JST 豊作のシカゴコーンが買い場?その背景は? サンワード貿易の松永氏(三井智映子)
こんにちは。フィスコマーケットレポーターの三井智映子です。

先物市場でトウモロコシは、シカゴ商品先物取引所に上場しているシカゴコーンが代表指標となっています。今日はそのシカゴコーンについてお伝えします。

レポートではトウモロコシの需給について、『米農務省が11月9日に発表した需給報告では、今年の米国産トウモロコシの1エーカー当たりの単収見通しを、前月発表値の171.8ブッシェルから175.4ブッシェルに引き上げました』と伝えており、豊作であることが伺えます。

さらに、『「過去最高の豊作見通し」となったものの、それでも3営業日で6セントしか下落していないことからも、シカゴコーンの地合いの強さを感じます』との見解を示しています。

そしてこの値動きについて、『この発表が天候相場中であれば、シカゴコーンが大幅下落した可能性もあります。しかし今は需給相場中ですから、「現在の生産コストを大幅に割り込んだ安値でトウモロコシ農家が現物を売却するのか?」や「現在の安値で消費者の消費意欲は高まるのか?」などの需給関係を中心として考えれば、「過去最高の豊作見通し」となってもシカゴコーンが小幅安に留まっている理由が納得できるのではないでしょうか』と分析しています。

「天候相場」について補足しますと、アメリカではトウモロコシの作付けが4月中旬頃~6月上旬に、収穫が9月~11月に例年行われ、この期間は天候で価格が左右されるので天候相場と言われています。それ以外の半年は需要と供給で価格が動く需給相場です。レポートでは今は需給相場に入ったと判断しているわけですね。

また、ファンドのポジションについて、『シカゴコーンにおけるファンドの売り越し枚数が10万枚付近まで拡大したことは、過去2年間で2回だけあります。そして、今回で3回目となりそうです。そうしたファンドの売り越し枚数を考えれば、ここは、「過去2年間のシカゴコーンにおける3回目の買い場」といえるのかもしれません』との見解となっております。買いポジを検討してみるのもいいかもしれませんね。

上記の詳細コメントは、ブログ「松永総研~北浜の虎と呼ばれた男~」の11月14日付「トウモロコシ市場」にまとめられていますので、ご興味があればご覧ください。

フィスコマーケットレポーター 三井智映子《DM》

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