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川崎重工による海上自衛隊の潜水艦「しょうりゅう」、進水式が行われる
参考画像。(画像:川崎重工業発表資料より)[写真拡大]
11月6日、潜水艦「しょうりゅう」の進水式が行われた。海上自衛隊向けに川崎重工業の神戸工場で建造中のもので、「そうりゅう」型潜水艦の10隻目にあたり、また、同工場で建造された戦後の潜水艦としては28隻目となる。
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そうりゅう型は、海上自衛隊の誇る最新鋭潜水艦である。2005年から建造が始まり、2009年にネームシップである「そうりゅう」が竣工・就役。2021年までに計12隻の建造が予定されている。「しょうりゅう」の竣工は2019年3月を予定する。
ちなみに、2011年の日本の武器輸出三原則緩和を受け、この「そうりゅう」型潜水艦も、時折輸出の可能性が取沙汰されることがある。インドが関心を示したこともあり、オーストラリアとの間の交渉は閣僚級の会談がセッティングされる程度までには進んだ。もっとも、最終的にはお流れとなっている。
では、性能について見ていこう。スターリング機関の採用により潜航性能は向上し、各種システムは自動化をはかられ、高性能ソーナー装備による捜索能力の向上のほか、ステルス能力も向上をみている。また、水中運動性能と推進性能に優れ、船体には高張力鋼が用いられている。
そのほか、公表されている「しょうりゅう」の主要諸元は以下の通り。
■長さ
84メートル
■幅
9.1メートル
■深さ
10.3メートル
■喫水(常備)
8.4メートル
■基準排水量
2,950トン
■主機関
川崎12V 25/25SB型 ディーゼル機関 2基
川崎コッカムスV4-275R スターリング機関 4基
推進電動機 1基
■軸数
1軸
■速力
20ノット
■主要兵装
水中発射菅 一式
■その他
スノーケル装置 一式(記事:藤沢文太・記事一覧を見る)
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