日米の注目経済指標:ハリケーンの被害で9月米雇用統計は悪化の公算

2017年9月30日 15:09

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記事提供元:フィスコ


*15:09JST 日米の注目経済指標:ハリケーンの被害で9月米雇用統計は悪化の公算
10月2日-6日に発表される主要経済指標の見通しについては以下の通り。

■2日(月)午前8時50分発表予定
○(日)日銀短観7-9月期調査-予想は大企業製造業DI=18
参考となる4-6月期大企業製造業DIは17で3月調査との比較で5ポイント上昇し、3四半期連続で景況感は改善した。為替安定、消費の持ち直しを受けて生産が回復したことが要因。7-9月期については、生産回復は変わらないものの、北朝鮮情勢の緊迫化に対する懸念が広がっていることから、大幅な改善は期待できない。

■2日(月)午後11時発表予定
○(米)9月ISM製造業景況指数-予想は57.5
参考となる8月実績は58.8で市場予想を上回った。項目別では「在庫」と「雇用」が上昇。「新規受注」と「生産」も高水準を維持した。9月については「雇用」は順調とみられるが、「新規受注」と「生産」は8月の水準からやや低下すると予想されており、全体の数字は8月実績をやや下回る見込み。

■5日(木)午後9時30分発表予定
○(米)8月貿易収支-予想は-434億ドル
参考となる7月実績は-437億ドルで赤字額は市場予想を下回った。輸出入額はわずかに減少した。8月については、輸出入額は若干増えると予想されており、貿易収支に大きな変動はない見込み。欧州連合(EU)向けの輸出が回復すれば貿易赤字はやや縮小する可能性が高い。

■6日(金)午後9時30分発表予定
○(米)9月雇用統計-予想は非農業部門雇用者数は前月比+7.5万人、失業率は4.4%
参考となる8月実績は、非農業部門雇用者数は+15.6万人、失業率は4.4%だった。9月についてはハリケーンの影響で非農業部門雇用者数は小幅な増加にとどまる見込み。失業率はハリケーンの影響で若干上昇する可能性がある。なお、平均時給の伸びは8月実績をやや上回る前年比+2.6%と予想されている。

その他の主な経済指標の発表予定は、4日(水):(米)9月ADP全米雇用報告、(米):9月ISM非製造業景況指数、6日(金):(日)8月景気先行・一致指数。《FA》

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