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「美人薄命」その輝きを惜しむ
*16:01JST 「美人薄命」その輝きを惜しむ
2009年8月に「好感度No.1女優」として親しまれていた大原麗子さんが亡くなった。享年62歳。1999年にギラン・バレー症候群を患って以来、芸能界から遠ざかっており、自宅での孤独死だったという。映画やドラマでの華やかな栄光とは裏腹に、2度の結婚が破局に至るなど、私生活は必ずしも恵まれなかった。某紙が大原さんの死を「〈美人薄命〉ということばが連想される」と評していたのを思い出す。
「美人薄命」とは、美人は病弱であったり、数奇な運命にもてあそばれたりして、不幸な者や命の短い者が多いということ。「佳人薄命」とも言い、宋の詩人・蘇軾(そしょく)の『薄命佳人詩』がその語源と言われる。
双■凝酥髪抹漆(両頬は白くきめ細かく、髪の毛は漆を塗ったように黒々としている)
眼光入簾珠的■(簾ごしに見える眼は、珠のように輝いている)
故将白練作仙衣(白絹の法衣を身にまとい)
不許紅膏汚天質(唇に紅をさすことは許されない)
呉音嬌軟帯兒痴(呉の地方のことばは艶かしく、どこか子供っぽい)
无限閑愁総未知(この世の数限りない愁いも知らないでいる)
自古佳人多命薄(古より佳人は多く薄命である)
閉門春尽楊花落(門を閉ざしているうちに春が過ぎ、ヤナギの花も落ちてしまう)
ここでいう「佳人」とは、色街の歌妓のことで、容姿が衰えると、ひっそりと仏門に入り、誰に知られることもなく死んでいったのだという。
「美人」が総じて薄命であるわけでもなかろうが、在りし日には衆目を集め、人に慕われることも多いが故に、「美人薄命」でその死を惜しむようになったのであろう。27歳という若さで白血病で亡くなった夏目雅子さんもその一人。
(瀬戸)
※2009年に掲載した文章を再度、掲載いたしました。
【ニュース提供・大紀元】《HT》
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