関連記事
ハリケーン「イルマ」が勢力を強めており、鉄鋼や非鉄金属、資源財価格の上昇も?! サンワード貿易の松永氏(三井智映子)
*22:02JST ハリケーン「イルマ」が勢力を強めており、鉄鋼や非鉄金属、資源財価格の上昇も?! サンワード貿易の松永氏(三井智映子)
こんにちは、フィスコマーケットレポーター三井智映子の「気になるレポート」です。
アメリカでは「カテゴリー4」とされたハリケーン「ハービー」の影響で製油所の操業停止が相次ぐなど、先物市場をはじめ経済に大きな影響を及ぼしました。そして現在、ハリケーン「イルマ」が「ハービー」を上回る「カテゴリー5」に勢力を強めて米国に接近しており、その影響が懸念されていますのでレポートします。
レポートでは『北上を続けているハリケーン「イルマ」は、最上位となるカテゴリー5にまで勢力を強め、最大風速が秒速82.7m(時速298km)まで速まり、中心気圧が916ヘクトパスカルまで低下しました。ハリケーン「イルマ」が現在の中心気圧を保って米国に上陸すれば、米国に上陸した大西洋ハリケーンの中でも歴代第3位の勢力となります』と伝えています。
しかも「イルマ」はさらに強まる可能性があるようで、レポートによると、『ハリケーン「イルマ」は、今後24時間で更に勢力を強めると見られております。ちなみに観測史上最悪の被害をもたらしたとされるハリケーン「カトリーナ」の上陸時の中心気圧は920ヘクトパスカルでした。ハリケーン「イルマ」は、10日(日曜)にフロリダ半島南岸沖を通過してメキシコ湾東部に侵入し、アラバマ州~フロリダ州付近に上陸する見通しです』と分析しています。
そして、「サーティーン」と呼ばれる熱帯低気圧の動きも気になるところです。『メキシコ湾内のメキシコ東岸にあった熱帯低気圧「サーティーン」が成長を始めているのも気になります。ハリケーン「ハービー」が熱帯低気圧からハリケーンに成長した海域で熱帯低気圧「サーティーン」が成長を始めており、しばらく同じ場所に留まり、9日(土曜)にメキシコに上陸する予定です。熱帯低気圧「サーティーン」が勢力を強めて、メキシコ湾内の米石油施設に被害をもたらす可能性もあります』との見解となっています。
「ハービー」が及ぼした影響について、『ゴールドマン・サックスの9月5日付けのレポートでは、ハリケーン「ハービー」の被害に対して、「国内のオンショア生産がある程度抑制される恐れがあるほか、復興作業に伴う原油需要回復が見込まれていることから、数カ月後には需給に若干ポジティブな影響が見られると示唆される。そのような結果になれば、最終的には米国の原油需要にとって支援材料となる。」と指摘しております』と伝えており、『ハリケーン「イルマ」の北上により、NY原油やシカゴ穀物価格の上昇も予想されます。そして、ハリケーン「イルマ」が米国に上陸することも予想されているだけに、ハリケーン「ハービー」とハリケーン「イルマ」による災害復興銘柄として、インフラや建物の建材料となる鉄鋼や非鉄金属、木材、天然ゴムなどの資源財価格の上昇も予想されます』とのことですので、先物の動きに注目しておきましょう
上記の詳細コメントは、ブログ「松永総研~北浜の虎と呼ばれた男~」の9月6日付「ハリケーン情報」にまとめられていますので、ご興味があればご覧ください。
フィスコマーケットレポーター 三井智映子《DM》
スポンサードリンク