米インフレ鈍化の思惑残る

2017年9月1日 21:30

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記事提供元:フィスコ


*21:30JST 米インフレ鈍化の思惑残る
米連邦準備制度理事会(FRB)が掲げる目標の2%を依然下回ったことから、市場では年内の追加利上げ観測が後退。米長期金利が低下したことも重なり、ドル売りが強まっている。また、ムニューシン米財務長官が31日、米テレビ番組で「ドル安は短期的にみるとプラスとマイナスの影響がある。貿易の観点から弱いドルは、米国にとってはいくぶん有益だ」と言及したことも、ドル相場の圧迫材料となっているもよう。

 北朝鮮情勢の緊迫化を背景とした地政学的リスクへの懸念も根強い。北朝鮮が29日に発射した弾道ミサイルへの対抗措置として、米太平洋空軍は31日、爆撃機2機を朝鮮半島の韓国上空に展開した。また、週末の米雇用統計の発表を控えて様子見ムードも広がっており、ドルの積極的なポジションをとりづらい展開となりそうだ。《MK》

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