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パナソニック、世界最高水準のアナログターンテーブル技術を開発・販売へ
新構造のコアレス・ダイレクトドライブ・モーターの断面図(写真: パナソニックの発表資料より)[写真拡大]
パナソニックは8月31日、世界最高レベルの技術を搭載したアナログターンテーブルの試作機を「IFA 2017」に出展すると発表した。同社のハイエンドオーディオブランド「Technics(テクニクス)」より、同技術を採用したターンテーブル「SP-10R」として、2018年夏の販売開始を目指す。新しい構造のダイレクトドライブモーターやプラッターの3層構造により、高いSN比と安定的な回転を実現している。
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■進化したダイレクトドライブモーター
コアレスのダイレクトドライブモーターを利用し、アナログターンテーブルの定番シリーズである「SL-1200G」の倍以上のトルクとなっている。モーターとプラッターとの構造を見直しアナログレコード再生時の細かな振動を減らしている。
また、機能性樹脂を用いることで磨耗・摩擦・耐熱性能が上がり、高剛性ステンレススチールを採用することで耐久性も向上している。
■安定的な回転と低いノイズの実現
プラッターは、SL-1200Gと同じ3層構造となっており、アルミダイカスト・真鍮・デッドニングラバーが利用されている。この構造により、外側からの振動が減少している。プラッターの重量は、SL-1200Gの倍以上の約7キログラムとなり、従来より安定的な再生を可能としている。
また、同社がデジタル製品の開発で蓄積した技術を利用し、低いノイズの電源を新たに採用。ノイズ成分の混入を防いでいる。
■ターンテーブルの需要増とTechnicsの復活
日本国内、国際社会問わずアナログターンテーブルの需要が増えている。CDやデジタル音源の普及によりレコードやターンテーブルの生産は激減したが、アナログの高音質が見直されており、オーディオ愛好家だけではなくデジタル機器がメインの視聴者や放送局のプロからも再び高い評価を得ているという。
この流れを受けて、パナソニックは2010年に終息していたTechnicsブランドを2014年に再開した。今後の同社アナログターンテーブル事業に期待したい。
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