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北極圏に世界最大のデータセンター建設計画
headless曰く、 北極圏に位置するノルウェー・バランゲンに、スタートアップ企業Kolosが世界最大のデータセンターを建設する計画を進めているそうだ(Norway Today、Data Center Knowledge、V3、BBC News)。
国内の電力需要の100%を再生可能エネルギーで賄うノルウェーは電力価格が低く、気温の低さから冷却も容易だ。Kolosではフィヨルドからくみ上げた水を冷却に使用することも計画している。データセンターの床面積は60万平方メートル以上で、4階建てとなる。当初の消費電力は70MWだが、いずれは1GWに到達する見込みだという。
バランゲンは鉱山の町として栄えたが、2003年に最後の鉱山が閉山。現在はノルウェーで最も失業率が高く、高齢化も進んでいる。Kolosのデータセンターは直接的に2,000~3,000人、間接的には10,000~15,000人の雇用創出が見込まれる。近くにあるナルビク大学の卒業生も労働力の供給源として考えられているようだ。
現在、世界最大のデータセンターは中国・河北省廊坊市にあり、床面積は58万5千平方メートル。米国・ネバダ州でSwitchが建設を進めるデータセンターは床面積が約66万8,900平方メートルだが、消費電力は650MWとのことなので、バランゲンのデータセンターの方が大きくなるようだ。
Kolosではノルウェーの投資家から数百万ドルの資金を調達しており、米国の銀行からの資金調達も進めているとのことだ。
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