関連記事
英ケンブリッジ大出版局、中国からの圧力で天安門事件などの論文非公開に
ケンブリッジ大学出版局が出版している現代中国関連の論文誌「The China Quarterly」に対し、中国政府がこの論文誌の中国版Webサイトから一部の論文の削除を要求した。これに応じない場合サイトへのアクセスをブロックするとしたため、出版局側は中国側の要求を受け入れ、一部の論文を非公開にしたという(フォーカス台湾、The Guardian、QUARTZ、BBC中国語版、Togetterまとめ)。
中国側が削除を要求した論文は、文化大革命や天安門事件、チベット、新疆ウイグル自治区、香港、台湾などに関するもの。1960年代に発表されたような古い論文も対象だったという。また、論文以外にも多数の電子書籍に対し削除要請があったようだ。
ケンブリッジ大学には中国の団体から数億円に上る寄付が行われていることが報じられていたこともあり、本件については検閲を要求した中国政府以上に、大学に対する批判が集まっているようである。
スラドのコメントを読む | YROセクション | 検閲 | 英国 | YRO | 中国
関連ストーリー:
中国のSNS「微博」で「JavaScript」という単語が検閲対象に 2017年07月18日
ノーベル平和賞を受賞した中国の民主活動家・劉暁波氏、死去 2017年07月14日
Wikipediaの常時HTTPS化によって政府による検閲が減少 2017年06月01日
子供向け辞典から削られた動植物名などの復活を求め、作家など28名がオックスフォード大出版局に公開書簡 2015年01月18日
中国政府、国内企業に対し社内に「中国共産党組織」の設置を求める 2017年08月22日
※この記事はスラドから提供を受けて配信しています。
スポンサードリンク
関連キーワード