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アメリカの利上げを左右する米国経済指標の結果、また豪ドルの値動きに注目 住信SBIネット銀行(三井智映子)
*17:14JST アメリカの利上げを左右する米国経済指標の結果、また豪ドルの値動きに注目 住信SBIネット銀行(三井智映子)
こんにちは。フィスコマーケットレポーター三井智映子の「住信SBIネット銀行の気になるレポート」です。
まずは先週のおさらいから始めましょう。オーストラリアやイギリスでは政策金利の据え置きが決定されました。また、アメリカではシカゴ購買部協会景気指数や7月の米国ISM非製造業景況指数などの経済指標は冴えない結果となりました。しかし、4日に発表された雇用統計は良好な結果だったことや、国家経済会議のコーン委員長の法人税率引き下げ提言などによって金曜にはドル買いが優勢となりました。
「ウィークリーレポート」では、4日に発表された雇用統計について、『予想の18万人増に対し、結果が20.9万人の増加となりました。平均受給は前月比+0.3%と予想通りだったものの、前年比は僅かに予想を上回ったことから発表前110.10円近辺だったドル/円は買われ、その後のコーン米国家経済会議(NEC)委員長の減税を巡る発言が好感されたことから、一時111.05円まで上昇しました』と伝えています。
さて、今週の注目ポイントはどこなのでしょうか?「ウィークリーレポート」ではアメリカの経済指標に注目しています。経済指標次第では年内の追加利上げの可能性が残されていることから、インフレ関連の経済指標は押さえておきたいところです。レポートによると、『今週は、10日に米国7月の卸売物価、11日に同消費者物価指数などインフレ関連指標の発表があります』と紹介しています。
続けて、『先週発表された米国経済指標は、個人消費は堅調でしたが、雇用コスト指数は鈍化、ISM非製造業景況指数が2016年8月以来の低水準となり、インフレ指標は相次いで予想を下回っています。利上げペースを判断するためには、今週のインフレ指標に注目が集まります。また先週の米経済指標を受けて、今週予定されている地区連銀総裁らの講演での発言に、どのような変化が見られるのかにも注目です』と分析しています。
また、オーストラリア経済にも注目しており、『7月27日に豪ドル/ドルが0.8066ドルと2015年5月以来の高値を付けましたが、先週の豪RBA理事会の声明や、豪中銀・四半期金融政策報告には、豪ドル高を懸念する内容が含まれていました。これを受けて、豪ドル/ドルは0.7892ドルまで下落しました。今週は、オーストラリア経済、通貨に影響が強い中国の経済指標に注意が必要です。特に中国貿易収支はオーストラリア最大の貿易相手国であることから、特に注目です』と見ています。
最後に、今週の主な経済指標・イベントとして下記が予定されています。
8日
英:7月BRC小売売上高[既存店]
日本:6月国際収支[経常収支]、6月国際収支[貿易収支]
中国:7月貿易収支
独:6月経常収支、6月貿易収支
仏:6月経常収支、6月貿易収支
米:7月NFIB中小企業楽観指数
9日
日本:7月マネーストックM2
中国:7月消費者物価指数、7月生産者物価指数
米:6月卸売在庫、6月卸売売上高、8/4 EIA原油在庫
10日
日本:6月機械受注、7月国内企業物価指数
仏:6月鉱工業生産
英:6月商品貿易収支、7月NIESR GDP予想
米:8/5新規失業保険申請件数、7月生産者物価指数、7月卸売物価指数、ダドリー・ニューヨーク連銀総裁の講演、7月財政収支
11日
独:7月消費者物価指数
仏:7月消費者物価指数
米:7月消費者物価指数
しっかりと押さえておきましょう。
上記の詳細コメントは、住信SBIネット銀行サイト内の「ウィークリーレポート」にまとめられていますので、ご興味があればご覧ください。
フィスコマーケットレポーター 三井智映子《DM》
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