テレ朝夏祭りでモータースポーツWRCを疑似体験! 佐藤健もリアル体験!

2017年7月17日 19:30

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世界ラリー 体感アトラクションイメージ(写真: TOYOTA GAZOO Racingの発表資料より)

世界ラリー 体感アトラクションイメージ(写真: TOYOTA GAZOO Racingの発表資料より)[写真拡大]

 トヨタ自動車率いるTOYOTA GAZOO Racingは、「テレビ朝日・六本木ヒルズ夏祭りSUMMER STATION」に『世界ラリー体感アトラクション 疾走&大ジャンプ! ラリーカーVRブース』を出展した。また、TOYOTA GAZOO RacingのCMには人気俳優の佐藤健さんが起用され、新企画「TAKERU SATOH meets GAZOO」が開始する。第1弾コンテンツの「TAKERU SATOH meets GAZOO MORIZO篇」では、トヨタ社長である豊田章男氏(ドライバーネーム モリゾー)自らが佐藤健さんを助手席に乗せてドリフト走行をし、リアル体験してもらった。

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■若者の車離れを阻止できるか

 大都市圏ではわざわざ車に乗らなくとも、他の交通機関でどこへでも行ける。さらに駐車場に車を止める面倒くささもない。また、ローンを組んでまで高額の車を購入しなくとも、格安スマホを購入してSNSやゲームで十分楽しめる。若者には車を利用するメリットが少ないのである。

 自動車の国内需要台数はここ10年ほど伸び悩んでいる。1990年には800万台近くあったのが、現在では500万台ほどにまで減少している。業界としては、なんとか車の魅力をアピールして、販売台数につなげたいと考えているのだ。特に、車離れをしている若者にその魅力を伝えるための試みが、今回のようなモータースポーツをアピールするイベントだ。

■モータースポーツは車づくりの原点

 トヨタの豊田章男社長は「もっといいクルマをつくろうよ」を「ぶれない軸」として掲げ続けている。つまり、企業の大方針である。シンプルなものであるが、これがないと本当は社員は動けない。組織運用の基礎である。さらに、「TOYOTA GAZOO Racing」のようなモータースポーツの場は自動車づくりの原点でもある。かつてホンダの創業者である本田宗一郎氏が「レースは走る実験室」と言ったように、レースつまりモータースポーツは単なるイベントではなく、自動車産業の根幹である「より良い商品づくりのための研究所」なのである。

 例えば、モータースポーツの最高峰F1レースでは、時速300km近い速度で車を走らせ競わせるわけだが、重いクルマではスピードが出ないわけだから「軽量化」が欠かせない。現在、私たちが乗る市販車にもチタンやカーボンが使われ始めているが、これはF1などのレースで培われた軽量化の技術からきているのだ。今では市販車でも燃費競争が激しいが、重たいクルマでは燃費が悪いわけだから、レースでの軽量化の技術は市販車の「かなめ」にもなっているわけだ。そのほかにも、「操縦性」「安全性」など様々な技術に関してモータースポーツで試験されているのである。もちろん、WRCラリーも含まれている。

 「TOYOTA GAZOO Racing」もそんな重要な任務を負っているわけだが、それ以上に車をリアルに操る楽しみはTVゲームに勝る愉しさがあることを、佐藤健さんの動画やWRCラリーのバーチャルリアリティー(8月27日まで開催)で知ってみてはいかがだろうか?(記事:kenzoogata・記事一覧を見る

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