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Spotify、人気プレイリストに偽アーティスト入れているとの指摘に反論
Spotifyがテーマ別の人気プレイリストを偽アーティストの作品で埋めているとの指摘に反論している(Vultureの記事、Billboardの記事、The Guardianの記事、BBC Newsの記事)。
発端となったのは昨年8月に掲載されたMusic Business Worldwide(MBW)の記事だ。この記事ではSpotifyがプロデューサーやミュージシャンを雇い、音楽のスタイルを指定してレコーディングを行っていることを複数の確実な情報提供者からの話として報じた。Spotifyの指定は主に「Chill」や「Relax」といったテーマに沿ったボーカルなしのもの。完成したトラックはSpotfiyが買い取り、偽のアーティスト名でテーマ別のプレイリストに追加されるという。この件は記事が出た当時にはあまり話題にならなかったが、最近Vultureが取り上げ、他のメディアも追従したようだ。
Vultureの記事はストリーミングサービスをめぐるさまざまな問題をまとめたもの。Spotifyの偽アーティスト問題のほか、ヒット曲が出るとすぐに出回る低品質なカバーバージョンや似たようなタイトルのスパム的なトラック、パーソナライズされた無数の「Happy Birthday」ソング、アルバムのトラック数を増やしてストリーミング再生回数を水増ししようとするトップアーティストなどを取り上げている。
偽アーティストについてVultureでは、単純に無名なだけでなくSpotify以外で活動の様子がまったくないことを指摘。Spotifyがオリジナル作品をレコーディングする理由として、MBWではテーマ別プレイリストの品質を調整するためとの見方を示したが、Vultureはレコードレーベルに支払うロイヤリティを減らす狙いがあるとの見方を示している。
これに対しSpotifyは、偽アーティストを作り出してプレイリストに入れたことはないとBillboardに説明したという。Spotifyのトラックはすべて権利者にロイヤリティを支払って使用しており、自社で制作したトラックを使うことはないとも述べたとのことだ。
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