JR西日本、「瑞風」乗客のための「瑞風ラウンジ京都」を公開

2017年6月1日 16:43

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瑞風ラウンジ京都(写真:JR西日本社発表資料より)

瑞風ラウンジ京都(写真:JR西日本社発表資料より)[写真拡大]

 JR西日本は31日、6月17日に運行開始する寝台列車「TWILIGHT EXPRESS 瑞風」の出発時に利用できる「瑞風ラウンジ京都」を公開した。京都駅のホテルグランヴィア京都にあり、「瑞風」のチェックインや出発前のおもてなしの場となる。

【こちらも】トワイライト エクスプレス 瑞風 - “美しい日本をホテルが走る”

 ラウンジは、「瑞風」の「美しい日本をホテルが走る」というコンセプトのもと、車両インテリアと同じく浦一也氏が監修している。ノスタルジック・モダンをテーマとした調度品や備品を揃え、特別な旅の出発にふさわしい空間やおもてなしを提供する。荷物の預かり、ドリンクやスイーツの提供のほか、京都市観光協会の協力により、京都の文化にゆかりのある人の話を聴くことができる。

 話し手には、聖護院八ッ橋総本店専務取締役の鈴鹿可奈子氏、華道未生流笹岡家元の笹岡隆甫氏、釜師の西清右衛門氏、料理家の大原千鶴氏、魚三楼九代目当主の荒木稔雄氏、書家の川尾朋子氏などが予定されている。

 ラウンジ内で提供されるドリンクやスイーツには京都ならではのものを取りそろえる。京都市内にある佐々木酒造の日本酒「聚楽第大吟醸エクストラプレミアム」は、精米歩合40%の山田錦と聚楽第跡地の名水「銀名水」を用いている。平成28酒造年度全国新酒鑑評会にて金賞を受賞しており、果実のようなフルーティーな吟醸香、透明感のある味わいに凝縮された旨みを堪能できる。

 また宇治・古畑園や京都府、京都府茶共同組合の協力のもと、瑞風ラウンジ専用に仕上げられた玉露が用意されている。スイーツには京都北山マールブランシュの「四季の瑞風アソート」を提供。お濃茶ラングドシャ「茶の菓」と季節のチョコレート「お干菓子佇古礼糖(ちょこれいと)」がクラシカルなグリーンの旅行鞄に詰められている。

 「瑞風」は2015年に引退した「トワイライトエクスプレス」の伝統を受け継いだ寝台列車。5つのコースがあり、京都・大阪から出発し、山陽・山陰を巡る旅となる。1日1回途中駅に立ち寄り沿線の歴史や文化、美しい景色を楽しめる。スイートやツイン、シングルの部屋があり定員は30名程度。深いグリーンをイメージカラーとしたクラシカルな車両内で、一流ホテルのおもてなしを受けられる。(記事:高橋珠実・記事一覧を見る

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