米政権の政策遂行力の低下懸念、SMBC日興証券(花田浩菜)

2017年5月12日 11:30

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記事提供元:フィスコ


*11:30JST 米政権の政策遂行力の低下懸念、SMBC日興証券(花田浩菜)
こんにちは、フィスコリサーチレポーター花田浩菜の「SMBC日興証券の気になるレポート」です。

ドル円は米国株安から一時113円台半ばまで下落しましたね。5/12付けの「主要通貨デイリー」では、米政権の政策遂行力の低下懸念について考察されていますのでご紹介します。

同レポートではまず、9日のFBI(連邦捜査局)長官の解任について、『解任を機に、トランプ米大統領への批判が強まっている。トランプ大統領は、クリントン元国務長官の私用メール問題を巡るコミー長官の対応を解任の理由としているが、同長官はトランプ陣営とロシア政府との関係について捜査を進めていたため、解任は対ロシアとの関係隠蔽が目的との疑惑が浮上。Real Clear Politicsによると、解任発表後にトランプ大統領の支持率が低下、不支持率は大統領就任後の最高水準に接近した』と紹介しています。

続けて、『この問題を巡って、民主党のみならず共和党内部からも批判の声が挙がっており、短期間で収拾がつかない可能性がある。その際に注意を要するのは、トランプ大統領の政策遂行力の低下である。オバマケア代替法案の下院可決(4日)を受け、市場では大型減税など経済政策への期待が燻っているが、トランプ大統領への批判が収まらないようだと経済政策実現は一段と難航が予想される』と考察しています。

政策遂行力の低下が懸念される一方で、『もっとも、経済政策に対する過度な期待の調整は概ね一巡したとみており、期待が更に後退したとしてもドル円への影響は大きくないとみている。一方、堅調な米国景気を背景に足元で高まっている米利上げ期待はドルのサポート要因であり、ドル円は底堅い展開が予想される』と分析しています。

詳しくは5/12付けの「主要通貨デイリー」をご覧になってみてください。

また、面白いレポートを発見したらご紹介しますね。

花田浩菜の「気になるレポート」は各種レポートを花田浩菜の見解で注目し、コメントしています。レポート発行人との見解とは異なる場合があります。詳細は発行人のレポートを御確認くださいませ。

フィスコリサーチレポーター花田浩菜《DM》

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