普及するカーシェア、利用者の87%が効率化を実感

2017年4月29日 16:58

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記事提供元:エコノミックニュース

複数の人で1台の車を共有し、車を利用するときだけ料金を支払うカーシェアリングが普及している。(画像はイメージ)

複数の人で1台の車を共有し、車を利用するときだけ料金を支払うカーシェアリングが普及している。(画像はイメージ)[写真拡大]

 自家用車は便利な反面、自動車の購入費用はもちろん、ガソリン代や駐車場代、保険料など日々の維持費から、タイヤやオイル、車検などのメンテンス、更には各税金も必要。さまざまなコストが掛かり、維持するだけでも家計に大きな負担となる。

 そこで注目されているのがカーシェア。車を利用するときだけ利用料を支払えば良いので、駐車場代や税金などは不要。レンタカーよりも手軽、自由に利用でき、自家用車に取って代わる移動手段として注目されている。

 カーシェアを提供しているタイムズ24の「カーシェアリングについてのアンケート調査」によると、カーシェアを利用して87%のユーザーが移動の効率化を実感しているという。電車やタクシー、レンタカーと比較しても自由度が高く、自家用車のような感覚で使えるカーシェアの方がやはり利便性が高いと言える。また、コスト削減に関しても8割近くのユーザーが実感しているという。

 カーシェアの使い道は、「客先での打合せ、商談」がトップで、51%。次いで「出張時」が37%、「訪問営業」が33%と、ビジネスでの利用が圧倒的に多い。会社の社用車の代わりとして、あるいは仕事でどうしても必要な時に使うという利用方法が主になっている。

 公益財団法人交通エコロジー・モビリティ財団によると、2010年には車両台数が1265台だったのが、16年には19717台、会員数は10年が15894人だったのが、16年には846240人となっており、車両台数、会員数とも年を追うごとにうなぎのぼり。急速に普及が進んでいる。

 自家用車と比較すると、空き状況を確認して予約が必要であったり、荷物が積みっぱなしにできなかったり、車のカスタマイズができないなど、自由度は劣るものの、利用した分だけ料金を払えば良いので、車をたまにしか使わない人にとってはコスト削減が期待できる。

 自家用車の維持費や、駐車場代などで頭を悩ませている方は一度検討してみると良いかもしれない。(編集担当:久保田雄城)

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