総選挙で与党勝利でもポンド高は続かない可能性

2017年4月19日 10:23

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記事提供元:フィスコ


*10:23JST 総選挙で与党勝利でもポンド高は続かない可能性
 英国のメイ首相は18日、2020年に予定されていた総選挙を前倒しして、今年6月8日に実施したいとの意向を表明した。野党側も賛成しており、総選挙は実施される見込みとなった。総選挙を今年行うことによって、欧州連合(EU)からの離脱交渉のすみやかな進展が期待できるとの見方が浮上し、ポンドは大幅高となった。

 最新の世論調査などによると、与党・保守党の支持率は野党・労働党を大幅に上回っており、総選挙で与党が勝利する可能性は極めて高い。総選挙で勝利することによって支持基盤がより強固になるとの見方もポンド買い材料となっているようだ。ただし、一部世論調査によると、現時点でも英国民の40%程度は英国のEU離脱に反対しており、総選挙で与党は議席数を増やすことができるかどうか定かではないとの声が聞かれており、現状でポンドのさらなる上昇は難しいとの指摘もある。

 なおEU大統領報道官は「英国の総選挙によって、EU加盟27か国の計画が変更されることはない」と述べており、英国との離脱交渉に影響はないとの見方を示している。報道によると、EUは今月29日に臨時の首脳会議を開催し、交渉の方針を決定する見通し。5月中に英国との交渉が開始される可能性がある。《MK》

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