日米の注目経済指標:米FOMCの金利予想に注目

2017年3月11日 14:54

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記事提供元:フィスコ


*14:54JST 日米の注目経済指標:米FOMCの金利予想に注目
3月13日-17日に発表される主要経済指標の見通しについては以下の通り。

■15日(水)午後9時30分発表予定
○(米)2月消費者物価コア指数-予想は前年比+2.2%
参考となる1月実績は、前年比+2.3%だった。家賃、衣服、新車などの価格が上昇した。2月については、家賃、衣服の価格が高止まりしていることから、インフレ率は前年比2%を上回る可能性が高い。市場予想は妥当な水準。

■15日(水)日本時間16日午前3時結果判明
○(米)連邦公開市場委員会(FOMC)会合-予想は0.25ポイントの追加利上げ
今月3日に行われたイエレンFRB議長の講演では、「雇用とインフレが期待に沿って進展しているならば、3月14-15日のFOMC会合でフェデラルファンド(FF)金利のさらなる調整が適切になる可能性が高い」との見方が示されていた。労働市場の拡大は続いており、賃金上昇の可能性は残されていることから、今回のFOMC会合で0.25%の追加利上げが決定される可能性が高い。FOMCの金利・経済予測が注目される。

■16日(木)政策決定会合の終了予定時刻は未定
○(日)日本銀行金融政策決定会合-予想は金融政策の現状維持
金融政策の有力な判断材料である消費者物価コア指数の1月実績は、前年比+0.1%で上昇に転じている。国内需要の大幅な増加や賃金上昇への期待は高まっていないものの、2019年3月までに2%の物価目標達成の可能性は残されている。長短金利操作の政策は順調に進展しており、金融政策の現状維持が決まる公算。

■17日(金)午後11時発表予定
○(米)3月ミシガン大学消費者信頼感指数-予想は97.0
参考となる2月実績は96.3で市場予想を上回ったが、1月の98.5との比較では小幅低下。トランプ政権は1月20日に正式発足したが、消費者信頼感への影響はなかったようだ。3月については、トランプ政権による税制改革への期待や雇用情勢の改善が支援材料となることから、2月確報値をやや上回る可能性がある。

その他の主な経済指標の発表予定は、13日(月):(日)2月国内企業物価指数、(日)1月機械受注、14日(火):(米)2月生産者物価指数、15日(水):(米)3月NY連銀製造業景気指数、(米)2月小売売上高、(米)1月ネットTICフロー、16日(木):(米)2月住宅着工件数、(米)2月建設許可件数、(米)1月JOLT求人、17日(金):(米)2月鉱工業生産・設備稼働率、(米)2月景気先行指数。《FA》

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