関連記事
ブランド統括担当者に聞くミッション―「プレイタイム東京」開幕(1/2)
キッズ・マタニティー関連商材を集めた国際合同展示会「プレイタイム東京」(主催:ピカフロール・ジャパン)が2月21日、東京・ベルサール渋谷ガーデンで開幕した。ファッションを中心に、ギフトやホーム、育児用品など国内外から約200ブランドが最新コレクションを披露している。出展者数を国別で見ると、1位の日本に、アメリカ(グアム含む)とスペイン、フランス、イタリアと欧米からの参加が続くが、中国や韓国、タイ、台湾などアジアからの初参加ブランドも多く、存在感を放っている。「質はもちろん、年々ボリュームもアップしている。東京発ブランドも充実しており、東京展にしか出せない価値、そして世界市場にも通用する価値を打ち出している」(コマーシャル・ディレクターのシャンタル・ダンギョーム氏)。あす23日まで。
毎回新しい価値を提供するのがプレイタイムのミッション
コマーシャル・ディレクターのシャンタル・ダンギョーム氏(j左)と、アーティスティック・ディレクターのマリー・チャプスカ氏
パリ展10周年(2016年7月展)を迎え、今年7月には独・ベルリンで同展を初開催。また、公式サイトも一新するなど、発信力を強める「プレイタイム」。昨夏にコマーシャル・ディレクターに就任し、開催4都市のブランド・セレクトに携わるシャンタル・ダンギョーム氏と、創業家の1人としてプレイタイム設立当初からアーティスティック・ディレクターを務めるマリー・チャプスカ氏に、同展の魅力やキッズ・マタニティーのトレンドについて話を聞いた。
シャンタル・ダンギョーム氏: 「出展ブランドのセレクトをする際は、やはりプレイタイムのスピリットに合致しているかということを重視しています。クリエイティブで新しい価値を提供できるかどうか、そしてものづくりへのクラフツマンシップがあるかということです。もちろん市場トレンドに合っていることも非常に大切です。キッズ・ベビーの業界でも最近、ビオ(BIO/環境・動物に優しいもの)やサスティナブルといったライフスタイルへのこだわり、マンガに代表されるポップカルチャーの台頭、あるいはオートクチュールへの回帰といった動きが見られます。そして製品の素材に対する意識は、大人向けの商材以上に意識が高まっていると思います。素材にこだわるということは、生産に関わる全工程に責任を持つということでもあります。ライフスタイルやカルチャー、あるいはモードの変遷に至るまで、大人向けの商材と同様、あらゆる点に神経を使いながらブランドをセレクトする必要があります。
最近フランスでは、メディテーションクラスやワークショップ、カフェなど、教育機関以外で行う子ども向けサービスが拡大しているんですよ。子どもたちの精神面をケアするようなサービスはこれまでフランスにはなかったと思います。プレイタイムでも衣料品以外の分野も幅広く取り扱うようになりましたし、すでにパリ展では、子どものための誕生日イベントを企画する「My Little Day」といった企業も出展しています。
プレイタイムのバイヤーは非常に目が肥えています。ですから、つねにこうした市場性を反映し、かつ新鮮さを感じていただけるようなカラーパレットのような存在であることが、プレイタイムのミッションです」
マリー・チャプスカ氏: 「プレイタイムパリが10週年を迎えたのを機に、公式サイトとロゴをリニューアルしたのは、“変革”が必要だと感じたからです。プレイタイムの成長を肌で感じながら、もっと対外的な発信を強め、進化しなければならないと考えていました。
コンセプトは、“CLEAR(クリアなデザイン)・NEW(新鮮な情報)・INTERNATIONAL(グローバルな存在)”であること。今年7月には開催地にベルリンが加わり、4都市体制となりましたが、サイトでは、それぞれの個性を生かしながら、統一性を持たせるということを重視しました。バルーンのモチーフは以前と変わりませんし、新しいロゴも従来のデザインを踏襲したものになっています。
発信力を高めるために情報ページを充実させました。プレイタイムからのニュースだけでなく、出展ブランドからのニュースも取り上げています。サロンのように、ブランドやバイヤー同士が新しい繋がりを作り出すことを目指しています。スマートフォン用アプリもスタートしました。アプリを使えば、出展ブランドの詳細やニュースをプリントせずいつでも手に入れることができるので、ぜひダウンロードしてみてください」
※この記事はアパレルウェブより提供を受けて配信しています。
スポンサードリンク