「破壊ボタン」付き携帯電話を実現できるシステム

2017年2月15日 17:58

印刷

記事提供元:スラド

あるAnonymous Coward 曰く、 「スパイ大作戦」などのフィクションでは、レコードやテープレコーダーが再生後に煙を出して再利用できなくなるのが定番。アブドゥラ科学技術大学の技術者らが、こうした自己消滅ガジェットを実現できる機構を開発したそうだ(Yahoo!NewsSlashdot)。

 このシステムは、摂氏80℃以上になると急膨張するポリマー層を使ったもの。このポリマーをデバイスに組み込み、「破壊ボタン」などの指示を受けた際に電極によってポリマー層を加熱するというものだそうだ。ポリマー層は加熱されると10~15秒以内に元のサイズの約7倍に膨張し、これによってデバイス内のコンポーネントが破壊され、格納されている情報が消えるという仕組み。このシステムを既存の携帯電話に組み込むコストは15ドルほどになるようだ。

 なおYahoo! Newsの記事では、このシステムが実用化されるまではSamsung Galaxy Note 7を利用する必要があるとしている。

 スラドのコメントを読む | テクノロジー | 変なモノ

 関連ストーリー:
DARPA、目的達成後に自動的にドロンと消えるドローンを開発中 2015年10月16日
PCを物理的に破壊するUSBデバイス 2015年03月13日
東芝、取り外すとデータが読み出せなくなる HDD を開発 2010年08月12日

※この記事はスラドから提供を受けて配信しています。

関連キーワード

関連記事