JR「青春18きっぷ」、例年通り発売

2017年2月10日 11:39

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JR東日本の普通列車。(山形県・庄内地方にて撮影)

JR東日本の普通列車。(山形県・庄内地方にて撮影)[写真拡大]

 JRグループは、日本全国のJR普通・快速列車の普通車自由席などに自由に乗り降りできる特別切符「青春18きっぷ」に関して、2017年の発売スケジュールを発表した。内容はおおむね、例年の通りである。

 なお、例年の通りではあるのだが、JRは、毎年2月頃に「今年も18きっぷを発売します」と発表するだけで、「将来的にもずっとこれを発売します」とは言っていないし、それどころか「来年も発売します」と言ったことすらない。

 従って、もしかしたら来年突然廃止になるかもしれないという可能性を誰も否定はできず、ファンは毎年やきもきしている。そういうわけで、こうして今年も無事発売告知の運びとなった旨を紹介している次第である。

 さて。基本的な情報から述べていこう。たまに「18歳未満だけが使える切符である」と誤解している人がいるのだが、実際には18きっぷという名の「18」にはたいした意味はなく、この切符は誰でも使える。ただし、子供料金はなく、大人・子供同額で、今年の価格は5枚ひと綴り1万1,850円。

 また18きっぷは、1枚の紙片に5日分の切符が全て印刷されている特殊な切符である。同時使用人数に制限はなく、たとえば5人で1枚使って丸一日旅を共にすることはできるが、分割する手段がないので、異なる目的地に向かう者同士が同じ切符を同時使用することは不可能である。

 18きっぷは春季・夏季・冬季に発売される。ルール等はほぼ同じだが、それぞれ利用期間が決まっており、春季に買った切符を夏季に用いるということはできない。

 具体的には、2017年春季、発売期間2月20~3月31日、利用期間3月1日~4月10日。夏季、発売7月1日~8月31日、利用7月20日~9月10日。冬季、発売12月1日~12月31日、利用12月10日~2018年1月10日、となる。

 なお、これは2016年からだが、北海道新幹線の開通に伴って、18きっぷに新たな特殊ルールが追加されている。簡単に言うと、本州と北海道を結ぶ旅客鉄道路線が新幹線のみになってしまったため、特例として一部の追加料金を払うだけでその新幹線に乗車が可能になる、というものだ。

 このほかにも、18きっぷのルールには細かな例外が数多いため、詳細は各自別途確認されたい。(記事:藤沢文太・記事一覧を見る

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