米1月雇用統計を振り返ろう、SMBC日興証券(花田浩菜)

2017年2月6日 12:29

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記事提供元:フィスコ


*12:29JST 米1月雇用統計を振り返ろう、SMBC日興証券(花田浩菜)
こんにちは、フィスコリサーチレポーター花田浩菜の「SMBC日興証券の気になるレポート」です。

3日に米国の1月分の雇用統計が発表されましたね。結果は、非農業部門雇用者数が前月比+22.7万人と前月の+15.7万人から大きく加速しました。

これに関連して、2/6付け「主要通貨デイリー」にその内容に関連するレポートが掲載されていますので、ご紹介しますね。

今回の雇用統計発表について、同レポートでは、『市場予想(+18.0万人、Bloomberg調査)を上回り、4ヵ月ぶりの増加幅を記録した。失業率は4.8%と2ヵ月連続の小幅上昇。もっとも、労働参加率も0.2%pt上昇している。求職活動を再開した人々の増加が失業率の上昇をもたらしたと考えられ、前月に続いて「良い失業率の上昇」といえる。FOMC(連邦公開市場委員会)参加者の長期的な失業率予想は4.7~5.0%。米国の雇用市場はほぼ完全雇用状態にあることが改めて示唆された』と分析しています。
しかしその一方で、『期待外れに終わったのが賃金の伸び。平均時給は前年同月比+2.5%と市場予想(+2.7%)に届かず、前月(+2.8%)から大きく鈍化した。ドル円相場は、雇用者数の上振れではなく予想を下回った平均時給の結果に反応し、一時112円台前半まで下落した』と伝えています。
上記については、『賃金の伸び鈍化は、前月の大幅加速からの反動減の側面もあったと推測され、雇用市場の需給逼迫を背景に賃金の上昇基調は続く』と予想しており、これを受けて今後のドル円相場については、『今回の統計結果と整合的な漸進的な利上げがドル円をサポートするとの見通しに変更はなく(SMBC日興証券では6月に次回利上げを予想)、112円処および110.7円処を念頭にドル押し目買い姿勢で臨むべきとの見方を継続したい』との見解を述べています。 詳しくは2/6付けの「主要通貨デイリー」をご覧になってみてください。

また、面白いレポートを発見したらご紹介しますね。

花田浩菜の「気になるレポート」は各種レポートを花田浩菜の見解で注目し、コメントしています。レポート発行人との見解とは異なる場合があります。詳細は発行人のレポートを御確認くださいませ。

フィスコリサーチレポーター花田浩菜《SK》

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