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ウェアラブル・デバイスの双璧として、期待を集めていたGoogle GlassとAplle Watch。Aplle Watchについては、2016年9月には新型Aplle Watch 2(AW2)が日本でも販売を開始した。Apple Watchの販売台数(世界)は、2016年度第2四半期には前年度同期から50%以上の減少(出所「IDC Worldwide Quarterly Wearable Device Tracker Report」)となっており、AW2に大きな期待がかけられていた。
AW2はApple Watchと比較して、バッテリの超寿命化、搭載プロセサの高性能化、GPSの内蔵、防水機能の強化といったハードウェアの改良に加えて、ソフトウェアの改良も進められた。さらにApple Payの搭載も予想されている。このような改善もあり、Appleから正式な数値は発表されていないが、AW2の売れ行きは予想上回る好調さを示しているようだ。
AW2も含めてApple Watchは、iPhoneの腕時計(ウォッチ)型動作端末という使われ方が、一般的であろう。しかし、それだけでは安くはないApple Watchを購入するためのモチベーションとしては弱い、と言わざるえないだろう。Appleユーザーの一部による購入サイクルが一段落したことで、売上が急落したのは当然と言えるだろう。
AW2についても爆発的な需要拡大を牽引するような使用方法、ライフスタイルが提示できているとは言えず、2017年以降も好調が維持できるかは不透明といえるだろう。
スマートウォッチの代表であるApple Watchの現状がこのようなものであることから、Samsunなど後続メーカーが苦戦しているのも当然と言えるだろう。
一方、Google Glassは2015年1月に一旦、一般販売を中止、新しい眼鏡型デバイスの開発を行うことを明らかにしていた。Goole Glassは2012年に製品テストを開始、2013年から販売を開始した。ソフトウェア開発、設計などの分野で実際の現場での採用が進んでいた。
しかし、低コスト化が思ったように進めることができなかったこともあり、一般的なカスタマに対して普及することが難しかった。さらに開発当初から指摘されていたGoogle Glassの撮影機能から派生するプライバシー侵害の対策で有効な手が打てなかったことなどにより、プロジェクトの見直しを余儀なくされた。撮影機能があることで、Google Glassの装着者の周辺にいる人に対して、「撮影されているのではないか」というプライバシーの侵害に対する疑念を持たせることになっていた。さらに顔認識アプリと組み合わせることで、対象者の個人情報を引き出せるようなシステムもサードパーティから提供されるなど、様々な問題が指摘されていた。
なお、プライバシー侵害問題については、法整備を進める国も出ており、今後日本でも同様の動きが出てくることも見込まれる。Googleでは、開発をやめたわけではなく、2016年も子会社であるNestにプロジェクト、事業を移管、産業、事業分野を中心とするB to B製品としての製品開発、事業を開発を進めている。
Google Glassと同じヘッドマウントディスプレイ(HMD)については、2016年後半に入って大きな動きがあった。PlayStation VR(PS VR)の登場である。PS VRはHMDを利用することでVirtual Rearity(仮想現実:VR)による、これまでにないリアルなゲーム体験を可能にすることができるようになっている。2017年以降、さらに人気がたかまることが期待されている。(編集担当:慶尾六郎)
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