大阪の新芸術文化拠点「絹谷幸二 天空美術館」、12月23日オープン

2016年12月22日 21:20

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記事提供元:エコノミックニュース

積水ハウスは、梅田スカイビル・タワーウエスト27階に、アフレスコ技法の国内第一人者である絹谷幸二氏の作品を集めた「絹谷幸二 天空美術館」を開館する

積水ハウスは、梅田スカイビル・タワーウエスト27階に、アフレスコ技法の国内第一人者である絹谷幸二氏の作品を集めた「絹谷幸二 天空美術館」を開館する[写真拡大]

大阪に新たな芸術文化の発信拠点が誕生する。住宅大手の積水ハウスは2016年12月23日、大阪・梅田のランドマークとして知られる梅田スカイビル・タワーウエスト27階に、アフレスコ技法の国内第一人者である絹谷幸二氏の作品を集めた「絹谷幸二 天空美術館」を開館する。

 それに先立って、12月20日には内覧会が催され、関係者や多くの来賓で賑わった。レセプションでは、積水ハウス株式会社代表取締役会長兼CEOの和田勇氏の挨拶の後、大阪市長の吉村洋文氏や世界的な建築家の安藤忠雄氏らも祝辞を述べた。また、絹谷氏と親交のある安倍晋三内閣総理大臣からのビデオメッセージも披露されるなど、大阪から世界に向けて発信される芸術文化への期待が高まった。

 絹谷氏は日本を代表する洋画家として活躍するだけにとどまらず、外務省主催の「日本ブランド発信事業」に参加、教育活動として若手画家対象の「絹谷幸二賞」の創設に関わったり、文化庁の「子供 夢・アート・アカデミー」に参加するなど、芸術文化の発展と育成事業に積極的に携わっている。今回の「絹谷幸二 天空美術館」でも、館内にアトリエスペースとワークショップスペースを設け、絵画教室などの教育的な活動も行っていく予定だという。

 1993年に3月に竣工した梅田スカイビルは、2015年度実績で121万人もの観光客が訪れた。2008年に英国のTIMS紙において「世界の建築物20選」に選ばれたこともあって、海外からの旅行者も多く、2015年度は約72万人の外国人観光客が訪れたという。絹谷氏の作品は欧米でも評価が高いことから、海外へのアピール度も大きく、大阪だけでなく、関西全体の新たな観光資源となりうる強力なコンテンツとしても期待されている。

 「私の絵はカラフルだ。なぜなら、幸せなものは色彩に溢れているから」と、絹谷氏はレセプションの挨拶で述べていた。明るく幸せになるためにも、立ち寄ってみてはいかがだろうか。火曜休館、30日~1月3日休館。入館料は一般千円、中学・高校・大学生600円、小学生以下無料。(編集担当:藤原伊織)

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